トンボシーズンは春から夏へ~サラサヤンマ確認~

4月から発生し始めた春トンボもいよいよシーズン終盤。夏トンボへのバトン転換が近づいています。

今見ておかないと来年春まで見られなくなってしまう種と、発生が始まった種をメインターゲットとし、県中部・東部周辺地へ行ってきました。


まずはホソミオツネントンボを狙って、僕らにとっての定点池へ。この場所はイトトンボの多産地で、シーズンを通して多くのイトトンボを見ることが出来ます。(^^)

池に入って早速、少し離れた場所にいた友人の呼び声。


「ホ○ミ×△のタンデムいたよ!」


え?なんだって??ホソミイト?(゜∀゜?)よっしゃ早速捕獲じゃーー!(`∀´)ノ

そして網を一振り!! ホソミイトトンボ越冬・春型を無事捕獲です!

っと思ったら友人が、


「良かったなぁ、ホソミオツ無事確認できて」


・・・ん?いや、捕獲したのはホソミイトのはず。網の中で連結を解き、取り出したのは・・・

・・・あれ?
左がホソミイト、右がホソミオツ。・・・あれ?


まさかの異種間連結。(゜Д゜;)


通常のタンデム(連結状態)は♂が上・♀が下となるはずなんです。しかしこの二個体、


どちらも♂。(((((゜∀゜;)


ってちょっと待てーーい!!そんな事ありえるんかい!!(;∀;)そう叫びたいところですが、実際にそうだったのでありえるのでしょう。どうやらホソミオツネン♂が、ホソミイト♂♀と勘違いして連結したようです。哀れホソミイト♂・・・。(苦笑)

ホソミオツネントンボ
植物に静止するホソミオツネントンボ♂。

この他数頭の個体を確認したので、次の定点ポイントへ移動。山中にある、川と隣接するビオトープ風の池へ向かいます。友人によると、晴れている日は大量のヨツボシトンボが飛び交い、クロスジギンヤンマトラフトンボも見られるんだとか。

しかしこの日は生憎の曇り空。少々心配しながら池に入りましたが、太陽が顔を出した瞬間、多くのトンボが飛び始めました!

s-フタスジサナエ♀産卵

こちらはフタスジサナエ♀、植物の隙間で産卵中です!

s-ヨツボシトンボ1

そして数多く見られたのがこのヨツボシトンボ。ホバリング中の撮影に挑戦したのですが、すぐに制止してしまうために叶わず・・・。

s-ニホンカワトンボ橙色翅♂

近くの川からやってきたのでしょう、ニホンカワトンボ橙色翅♂も多く見られました。完全に成熟しており、非常に美しいですね!(^^)

そして数頭のクロスジギンヤンマや、トラフトンボも確認。デジ一を首に提げていた為まともに網を振る事が出来ず、捕獲は出来ませんでしたが、どうやら探雌飛翔をしていたようです。

この後太陽が雲に隠れた瞬間、トンボ達は急にいなくなってしまいました。どうもこの時期は、太陽が出ていなければダメなようです・・・。

モノサシとタベ

草むらではテネラルなモノサシトンボタベサナエ♂も確認出来ました。モノサシトンボの羽化殻は、何処を探しても見つかりませんでしたが・・・。

川にガサダモを入れていた友人はこちらもゲット。

s-DSCN4434.jpg

コシボソヤンマの終齢ヤゴです。かなりガッシリしている上にトゲトゲ。う~ん、ゴジラシリーズに出てくるバトラの幼虫みたいでカッコいい・・・。(笑)


完全に曇り空になってしまったので、少し場所を移し、昨年ハラビロトンボを確認した場所へ。すると、

s-ハラビロトンボ
左が♂、右が♀。

いました、ハラビロトンボ!まだ発生が始まったばかりのようで、未成熟個体が多いようですね。

一応目的の種は見られたので、次はオグマサナエを見に行く事に。先日、友人が苦労の末にようやく見つけた産地です。

池では多くのシオカラトンボ(成熟)が飛び交っているものの、目的のサナエが見あたりません。シーズン終了間近の為、もう見られないのでしょうか・・・。ようやくそれっぽい個体を発見したものの、それはフタスジサナエ♂でした。

しかし!諦めずに散策していると、草むらから飛び立つサナエを発見!捕獲してみると・・・

フタスジとオグマ
上:フタスジサナエ老熟♂。右下:オグマサナエ♀。

やりました、オグマサナエ♀を無事確認です!(^^)全国で数が減っている希少種で、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている本種。6月になると見られなくなるので、まさにギリギリ!!


次の池に行く道中、ギンヤンマが林道上を摂食飛翔している光景に遭遇!!すぐに飛び去ってしまったので捕獲することは出来ませんでしたが、やはりもう発生は始まっているようですね!!

池に着いてしばらく、イトトンボを観察。ホソミイトホソミオツネン、さらにはアオイトトンボも発見。まさにトンボの入れ替わり時期か・・・等と考えていたその時!池に巨大なトンボが登場しました!!そう、夏のトンボの代表格、オオヤマトンボです!!


友人と二手に別れ、網を構えます。すると哀れオオヤマトンボは、僕の方ではなく友人の方へ。

僕の方に飛んでくれば、逃げられたかもしれないのに・・・。(´∀`)(笑)

s-オオヤマトンボ♂2

やはり凄い迫力です!!この種が登場すると、もう夏って感じがします。(^^) 近所の池にも生息しているので、登場が待ち遠しいですね。

連なっているもう一つの池へ降りてみると、

ショウジョウ♂

ショウジョウトンボを発見!!やはりこの赤色は良い。目に染みます。(笑)

そしてデジ一で、飛翔写真撮影にも挑戦!!

DSC_0087.jpg
上二枚:オオヤマトンボ。左下:トラフトンボ。右下:ヨツボシトンボ。

やはり上手くいきません(苦笑)。ヨツボシトラフはともかく、オオヤマはそれほど速く飛ばない種なので、もっとバッチリ撮りたいところ。修行が足りません・・・。(´Д`;)


この池はこれにて終了し、今度はシーズンインした貴重種・サラサヤンマを見るべく、二人でアタリを付けていたポイントへ行ってみることにしました。

サラサヤンマは低地~丘陵地の樹林に囲まれた乾湿地という独特の環境を好み、ハンノキが重要なファクターとなっているようです。兵庫県にはそのような環境が少なく、何より個体数が少ないので、空振り覚悟で狙いの場所へ。

ポイントまでの山道を歩きながら、友人と雑談。二人とも、見られたら超ラッキーくらいに構えています。


まぁここまで順調すぎるくらいだし、第一サラサヤンマ兵庫県Bランクの貴重種なワケで、そんなイメージ通りのポイントなんてそうそう無くて、ましてやそんな簡単に見つかる事なんてありえn


っていたぁあああああああああ!!!(゜Д゜)


辿り着いた場所はまさに理想の乾湿地。その上を、サラサヤンマ♂がホバリングしているではありませんか!!あまりの興奮に、当たり前のように最初の一網は空振り。しかし!!友人が本気になった今、失敗等ということはありえません!!

サラサ1
デジ一で撮影。

ついにやりました(友人が)(笑)、憧れのサラサヤンマです!!(^▽^)

s-DSCN4468.jpg
s-DSCN4470.jpg
上二枚はコンデジ。

独特のフォルム、複雑な色の複眼、ホバリングするために発達した胸部&翅。もう感激の一言ですね。


この後、少し奥でもう1頭を確認!急いでデジ一を構えて撮影に挑むものの、どうやら摂食飛翔だったようで、とにかく速い。デジ一初心者の手に負えるレベルではありません・・・。しかも太陽が隠れた瞬間に飛び去ってしまいました。わずか2~3分の出来事でガッカリ。

写真を確認すると横向きはボケボケ。しかし、

サラサ正面

一番ピント合わせが難しいはずの正面は、何故か撮れていました。何故か嬉しくない・・・。(´∀`;)(苦笑)

しばらく待った後この場所を離れようとすると、出口付近にまた別個体を発見!!まだ自分で捕獲していなかったので、カメラを諦めて網で一振り!

サラサ背面
指に制止させて撮影。

無事捕獲できて一安心。やはり美しいヤンマです。いくら見ていても飽きません。(´▽`)

s-s-DSCN4486.jpg
サラサがいた乾湿地のくぼ地。本来は上写真個体の縄張りと思われる。この奥にはハンノキ林がある。


この後もう一カ所回ったのですが、そこはイトトンボ数種がいただけで空振り。日没前に、2カ所目に訪れた定点池でガサ入れをしようということになり、来た道を戻ります。

その道中に、友人のトンボレーダーに反応が!立ち寄ってみると、クロスジギンヤンマが摂食飛翔していました!残念ながら捕獲は叶わなかったものの、池には多くのホソミオツネントンボが!そしてタベサナエの成熟個体も。

さらに奥の湿地状の場所で友人が発見したのは・・・

グンバイ
友人の写真を、許可を得てトリミングして使用させてもらいました。


まさかのグンバイトンボ。(゜Д゜)


池の奥が流水環境になっているので、その辺りで羽化したのでしょうか。なんにせよ、まさか池で発見する事になるとは・・・。(苦笑)ちなみにこちらも兵庫Bランクの貴重種です。


この後、羽化間近の種の確認のため、定点ポイントにてガサ入れ。すると、

s-ヤゴズ
左上:チョウトンボ終齢ヤゴ。上真ん中:キイトトンボヤゴ。右上:羽化直前のモノサシトンボ終齢ヤゴ。尾鰓が四枚・・・?
下:中~終齢のギンヤンマヤゴ。


夏のトンボであるチョウトンボは、もうすぐのようですね!対してキイトはまだまだといった様子。ギンヤンマも、この調子であれば6月頃には多く飛び始めそうです。

そして、捕獲・撮影こそ出来なかったものの、川の上をコヤマトンボが飛んでいるのを2度ほど目撃しました。美しいトンボなので、早く捕獲して観察したいところです。(´∀`)


この辺りで日は落ちてしまいましたが、さらにもう一箇所でガサ入れを敢行。午前中に訪れた、1カ所目の定点池です。確認できたのはこちらの2種。

コノシメ&アオイトヤゴ
左:アオイトトンボ終齢ヤゴ。右:コノシメトンボ亜終齢ヤゴ。

ヤゴを採集するならこの時期限定の2種、アオイトトンボコノシメトンボです。その理由は、

①彼らは6月中には羽化を終えてしまう

②彼らは卵越冬する

③ヤゴ時期が40日~60日と短い


以上3つです。つまり要約すると、5月頃に孵化した後、6月半ば~終盤に成虫になる、という事ですね。上記二種の他、大半のアカネ属オオアオイト等も当てはまります。無事確認できて良かった・・・。


完全に日が暮れたので、この日はこれで終了。

写真盛り沢山でお送りした日、確認できたトンボは、ホソミオツネントンボ・ホソミイトトンボ・オツネントンボ・クロイトトンボ・セスジイトトンボ・モノサシトンボ・グンバイトンボ・アオイトトンボ・アオモンイトトンボ・アジアイトトンボ・ニホンカワトンボ・サラサヤンマ・ギンヤンマ・クロスジギンヤンマ・タベサナエ・オグマサナエ・フタスジサナエ・オオヤマトンボ・コヤマトンボ・ヨツボシトンボ・ハラビロトンボ・ショウジョウトンボ・シオカラトンボ・シオヤトンボの計24種。

ヤゴは、ギンヤンマ・コシボソヤンマ・タベサナエ・コオニヤンマ・コヤマトンボ・キイトトンボ・クロイトトンボ・アオイトトンボ・モノサシトンボ・グンバイトンボ・ハグロトンボ・チョウトンボ・コノシメトンボの13種。

ダブっている種を除くと、ヤゴと成虫で実に30種ものトンボ達に出会うことが出来ました。素晴らしい成果です。(^^)


次に狙うのは流水サナエ。何とかホンサナエ・アオサナエ・キイロサナエ辺りを確認したいものです。(`Д´)ノ

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姫路でギター講師をやっている、釣り・トンボ大好き人間です。音楽ジャンルはロック・ラテン・フォークなどなんでもござれ。

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