今日はエゾトンボ科デー~珍客登場~

梅雨の合間の晴れ。なんていい響きでしょう・・・。梅雨時に発生するトンボは皆、この響きを待ち望んでいるはずです。そして僕らトンボ屋も待ち望んでいる天気となったこの日、友人と共に県中・東部方面へ出かけてみました。


まずは定点ポイントから。先日友人が、グンバイトンボコヤマトンボの飛翔を確認している場所へ。


ビオトープ風の池に着くと早速、無数のヨツボシトンボが飛び交っていました!!これは期待できます。さらに隣の小さな池では、クロスジギンヤンマ♂が探雌飛翔中!

ヨツボシとクロギン
左:ヨツボシトンボ。右:友人が一発捕獲、クロスジギンヤンマ♂。

さらに隣接する河川では、シーズン終盤となったタベサナエニホンカワトンボ(橙色翅型♂)、シーズンインしたグンバイトンボモノサシトンボも発見。順調な滑り出しです。


友人曰く、狙いのコヤマトンボは河川上空~河川脇の草むらを摂食飛翔しているそうなので、それを狙って歩いていると・・・いました!!草むらの上を飛んでいます!両サイドから回り込むと、哀れコヤマトンボ♂は友人の方へ。捕獲フラグが立った瞬間です。(笑)

コヤマ♂

およそ1年ぶりに見るコヤマトンボ♂です!(^^)やはりこの体色と複眼は良いですね。昨年6月にこのトンボを見てから、僕はトンボ屋となったのです!(`∀´)ノ


続いて僕も捕獲!・・・といきたかったのですが、ここからまさかの四連続失敗。自分の腕にガックリ幻滅・・・。


正面から飛んできた時の捕獲率が95%を越えるであろう友人にコツを訊いてみると、


「正面から来るやん?で、しっかり網を構えて、」


ふむふむ。(゜∀゜)


ふんっ!以上。


ってそれで捕れるのは多分君だけだ。(´∀`;)(笑)


要するに、「考えるな、感じるんだ!」と言うことですね。(違)

それはさておき、今日は運が向いていたのでしょうか。滅多に制止しない種であるはずのコヤマトンボが、なんと目の前の枯れ草に制止したのです!

コヤマ制止
200ミリで撮影。これ以上近づくと逃げてしまった。

貴重な写真が撮れた事に満足し、次のポイントへ。以前サラサヤンマを見た場所へ向かいます。


ポイントへ着くと・・・いました、サラサヤンマ!晴れているので縄張り飛翔をしています!早速デジ一を取り出して撮影開始。

しかしこの個体、縄張り上を往復するだけで、全くホバリングしません。苦戦していると、友人が奥から捕獲したサラサを持って戻ってきました。(笑)撮影中の個体を捕らずにいてくれたことに感謝ですね。

サラサ♂

以前見た時よりも更に成熟度合いが進んでおり、非常に美しい個体でした。間近で確認できたので、後は生態写真を撮るだけです!

サラサ1
かなりピントあわせに慣れてきたかな?


隣で友人も、果敢にも数年前のコンデジ(かなりの旧式)で撮影に挑戦。

その出来を見て驚愕。何枚か撮影に成功していたのです。(゜Д゜;)フォーカスロックを使い、コースを読み、後はタイミングを見てシャッターを押していたようです。これは負けていられん!(`д´)ノ

別個体も探しながら、ひたすらシャッターを切ります。すると・・・

サラサ3

徐々にサラサらしい写真が撮れ始めました。そして、

サラサ2

サラサ4

ピンズバッ!!まではいかないものの、それなりの写真を撮る事が出来ました!(^^)この場所が多産地だったのが勝因ですね。

かなり長時間粘ったので、来年はさらに良い写真を撮影できるよう練習する事を誓い、この個体を捕獲。手元で観察し、放してから友人の所へ。

すると友人は、ガサダモを持って驚きの表情を浮かべています。見に行くと・・・

エゾヤゴ
上:エゾトンボらしき終齢ヤゴとその背棘。
下:ハネビロエゾトンボらしき終齢ヤゴとその背棘。ちなみにどちらもCランク。



ハネビロエゾトンボヤゴキターー!!!(゜∀゜)・・・かもしれない。(笑)

いかんせんこのエゾトンボ科のヤゴはよく似ている上に混生するため、同定が難しい事で知られています。この2頭は友人が連れて帰り、羽化させて確認してみる事になりました。結果が楽しみです。(^^)

エゾヤゴがいた水路
エゾ系ヤゴがいた水路。

この場所を後にし、次はヤゴが捕れそうな連なった池のある友人の定点池へ。しかしこの場所で網にはいるのは、シオカラトンボオオアオイトトンボの終齢ヤゴのみ。この時期限定の、アカネ属ヤゴが見られません

下の池へ移動し、ガサり初めてから数分。友人の網にまさかの大物が!!

オオヤマヤゴ正面


ぎゃああああああああ!!!(゜Д゜)


オオヤマトンボのヤゴ(♀)、しかも終齢です!!ものすごい顔・・・。本来は池の深い場所(水深2m以上)にいるため捕獲は困難で、生きた姿は激レアなのです!あまりの大きさに二人で悶絶。

オオヤマヤゴ
真上から。

羽化が近くなり、浅瀬に移動していたのでしょうか。この個体は水深50cm程度の所にいました。

やる気が出てきたので、先日制作した対深場用の網を使ってみることにしました。その名も、


深海用ネット1st edition Ver.1.20。(`∀´)


釣り用の5mタモ(枠は50cm)のナイロンネットを手縫いの防虫ネットと取り替えた物です。ちょっとアレなネーミングセンスは仕様なのでご了承ください。(笑)名前が長いので以下L(Long)ネットと略します。(笑)

他の個体はいないかとこの網で探してみたのですが、後は空振り。成虫も、普通種と春の生き残りであるフタスジサナエだけだったので、また移動する事に。


次は昨年夏にタイワンウチワヤンマが大量発生していた池へ。と、足下に大きな魚影を発見!雷魚カムルチータイワンドジョウ)です!!《→調べなおした結果、タイワンドジョウであることが判明しました。まだまだです・・・(泣)》

とっさにLネットを突っ込み、雷魚の遊泳コースに沿って網を動かす僕。しかし方向転換する雷魚。思わず友人が「やっぱダメか・・・」そう呟いた瞬間、僕には確かな手応えが!そのまま引っ張り上げたネットの中には、

ライギョ

雷魚キターーー!!!!!(゜∀゜)


全長36cm、初めて捕獲した雷魚に興奮は最高潮!!友人に記念撮影をしてもらってからリリースしました。(笑)

どういう訳か雷魚がいる池はトンボ相が豊かなのです。トンボの天敵であるバスギル、蛙等を雷魚が食べる為、生態系のバランスがいいのかもしれません。ただこの2種との競合には、大抵負けてしまうようですが・・・。

肝心のヤゴはというと、全く入りません。友人もLネットを自作しており、二人で試してみたものの、全く成果無し。

また、池奥の水面にはオオフサモの水上葉がビッシリ。

オオフサモ

このオオフサモ、あまりの繁殖力の強さから、侵略的外来種特定外来生物に指定されており、しかもワースト100にランクインしているほどの厄介種です。少し前までは熱帯魚店でもパロットフェザーの名で流通していたのですが、今現在は販売・栽培が禁止されています

結構綺麗なのですが、発見しても持ち帰らないよう、ご注意ください。(^^;)

コフキテネラル

トンボ成虫は、シーズンインしたコフキトンボが沢山見られました。さらにはトラフトンボの生き残りが1頭いたのでカメラを構えると、オオヤマトンボ♂が足下を通過!!

網を車に取りに行くため、友人に


僕「オオヤマがおった!網を・・・

友人「おったなぁ


友人の手には当たり前のようにオオヤマトンボ♂が。


・・・あれ?さっきまでタモ網でガサ入れしてたはずでは・・・?


友人「あぁ、正面から飛んできたからタモで捕ったよ


な、なにーー!?(+д+;)


僕は捕虫網を使ってもまだ捕れていないというのに・・・。(苦笑)

オオヤマ♂
オオヤマトンボ♂。

ヤゴ採集で成果が出ない為、僕は網を成虫用に持ち替え。すると早速、目の前にオオヤマトンボ、しかもまだ未確認だった♀が!!岸近くを往復していたのでアッサリ一発捕獲。

オオヤマ♀
オオヤマトンボ♀。

今年初捕獲のオオヤマトンボは、なんと昨年見られなかった♀でした。この偶然のミラクルに友人も苦笑い。

このポイントはこれにて終了、最後に2つ目の定点池にて、Lネットを使ってガサ入れしてみます。

ヤゴズ
上:オオアオイトトンボ。左下:コノシメトンボ。右下:リスアカネ??全て終齢。

この池に僅かながら生息しているナニワトンボを探したのですが、入るのはコノシメオオアオイトばかり。たまにリスアカネ(中齢)が入る程度です。

辺りも暗くなってきたの、これにて終了としました。


この日確認したトンボは、ニホンカワトンボ、アオイトトンボ、クロイトトンボ、セスジイトトンボ、モノサシトンボ、グンバイトンボ、ホソミイトトンボ、タベサナエ、フタスジサナエ、クロスジギンヤンマ、サラサヤンマ、オオヤマトンボ、コヤマトンボ、トラフトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、ヨツボシトンボ、コシアキトンボ、コフキトンボの計20種類。

ヤゴのみ確認した種は、オオアオイトトンボ、エゾトンボ、ハネビロエゾトンボ、リスアカネ、コノシメトンボの4種類。


夏のトンボへどんどんシフトしていく時期なので、春のトンボと夏のトンボを見ることが出来ました。(^^)そしてサラサヤンマは縄張り飛翔をするので、デジ一の良い練習になりました。


次回はアオヤンマムカシヤンマモートンイトトンボ辺りを探してみたいものです。(^^)

コメント

雷魚は実はきれい好きで、水質のいいところにしか住んでないようです。
さらに捕食が下手なため、よっぽどエサとなる虫や魚が多いところでないと成長もできんそうな。

だから雷魚が居るところはいい環境のところというわけで、食い尽くされてもいないからヤゴがいっぱい!
なんてことにもなっちゃうのですね。

う~ん、昔々の知識をひっぱりだしてきたため、実にあやふやなんですが。。
自分は雷魚の魚体が見れただけで、あー、自然が残ってるんだなぁ、と少し幸せに感じます。
・・・雷魚も外来種なんですけどね(汗 複雑ー!

Re: タイトルなし

この池には、雷魚は沢山いましたよ!!目視だけで10匹以上も(!)。
中には明らかにカムルチーだと判るような、60cm近いサイズのヤツも。もう釣りたくてたまりません。(笑)
この池はすり鉢状の大きくて深い池で、トンボや植物・カエル等が豊富。まさに雷魚がいるべくしているような池でした。
確かに捕食はヘタですよね。明らかに「エサじゃなくて空気を食べてるだろう」というような、「ゴボァ!!」って音がするくらいですし。(笑)

雷魚は外来種でありながら、テンションがあがる唯一の魚かもしれません。僕も気分的にはちょっとフクザツです。(苦笑)

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ProfessorOGI

管理人:ProfessorOGI

姫路でギター講師をやっている、釣り・トンボ大好き人間です。音楽ジャンルはロック・ラテン・フォークなどなんでもござれ。

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