ようやくギン・オニ捕獲~オオシオカラの産卵も~
2011.07.23 - Sat
今日は姫路で時間ができた為、自転車でトンボを探しに行こうと地図を広げていたところ、姉が出かけるついでに送ってくれるとのありがたい申し出。行き先を近場の定点、コヤマトンボやグンバイトンボが見られる川に定め、送ってもらう事にしました。(^^)
姉の準備を待つ間、ぶらっと近所の池へ。何かいないかとカメラを巡らせていると、

ウチワヤンマを発見!!この池での初確認です!!(^^)
しかし直後に悲劇が。
パトロールしていたギンヤンマが、突如ウチワヤンマに襲いかかったのです!!そのまま水面に落ちて暴れる二頭!!
シャッターチャンスか、と思ってカメラを構えようとした瞬間、
ゴボゥア!!!!!
という轟音と共に、突如水面からランカークラスの巨大バスが。(゜Д゜)アッサリ食べられてしまいました。(泣)ブラックバスの悪食ぶりには本当に困ったものです。というか、あんなサイズのバスがこの池にいた事が驚きです・・・。
他の被写体を探していると、なんとこちらもこの池での初確認、クロスジギンヤンマ♂が!!あっという間に池の中央に行ってしまった為、撮影は出来ませんでした。無念・・・。
家に戻って、気分を改めて再出発。しかし現地に入る道が、なぜか通行止め。これでは先に進めないので、元来た道を引き返し、以前友人と共にニホンカワトンボを見た川へ行く事にしました。
そのポイントに続く道は細い道なので、姉にその入口で降ろしてもらい、1時間ほどの時間をもらいます。さっそく徒歩で散策開始!!川沿いに歩いて行くと、まずはハグロトンボ♂を発見!!

そしてさらに群れる黒っぽい蝶を発見!!!

モンキアゲハです!!合計5頭のモンキアゲハが、川原で水を吸っていたのです。ちなみに、こうやって吸水する個体は全て♂だそうですね。
一通り観察した後、一網でバッサリ一網打尽!!(笑)勿論すぐに逃がしてやりました。
さらに奥へ入っていくと、川原で産卵しているコヤマトンボ♀を発見!!即座にカメラを構えますが、あっという間に飛んで行ってしまいました・・・残念。そして、道端にトンボの死骸を発見。やけに褐色の翅をもつトンボですが、事故だったのか、頭部がありません。何のトンボだろうとよく見てみると・・・
まさかのマルタンヤンマ♂でした。(゜Д゜)
何故に川原の道でマルタンヤンマ、しかも♂・・・。最悪の遭遇です。(´д`)ちょっとエグいので写真は自粛・・・。
気を取り直してさらに奥へ。友人の前情報通り、やはりかなりの数のブユ・アブ・ジガバチがいます。
襲ってくるものを容赦なく網で捕獲し、離れた場所でリリース。これを繰り返して、ようやく奥の池に到着したのですが・・・辿り着いた池はダム湖のようで、とても下に降りられる雰囲気ではありません。仕方なく対岸へぐるっと回り、そのまま引き返していきます。その途中でコオニヤンマ♂を捕獲。

そして、山道から再び川に合流する場所で、摂食飛翔している大きなトンボを発見!!早速デジ一With300ミリで撮影に挑むものの・・・

この写真でオニヤンマ♀である事が発覚!!ボッケボケ・・・
どうやら僕が陣取った場所は、コースの一番端だったよう。中々飛んできてくれません。ふとした瞬間に突然逆方向から現れたりするため、ピント合わせが追いつきません。しかしすぐ横は草丈1mの草むら。
どうするか真剣に考えたものの、カメラを網に持ち替え、草丈1mの中を踏みしめて進む事にしました。そして岸壁ギリギリのところで網を構え、じっくり待っていると・・・戻ってきました!!そのまま捕獲!!

今シーズン初捕獲、オニヤンマ♀です!!やはり日本最大のトンボというだけあって、とにかくデカい!!

背面から。さすが日本トンボ界で最長寸のトンボ!!
事もあろうに、撮影中に強力なアゴでガブっとやられてしまいました。(笑)はっきり言ってかなり痛いです。皆さんもご注意ください・・・。(゜∀゜) しばらくは赤くなった歯形が残っていました。
これでこの場所の散策は満足し、さらに約束の1時間に迫っていたので、細道の入口付近へ。姉の車に乗り込み、そのまま家に向かう途中、また近所の池で降ろしてもらう事にしました。

左:コフキトンボ。右:コシアキトンボ。MFでの納得の一枚。
相変わらず普通種のオンパレードで、コシアキトンボは凄い数です。そしてコフキトンボもかなりの数。
オオヤマトンボとギンヤンマも飛んでいるので、これら大型のトンボに狙いを定めて網を構えます。が。オオヤマトンボは終始コシアキと喧嘩しっぱなしで、とにかく素早い。案の定ミスして逃げられてしまいました。
しかし、まだギンヤンマがいます。何度か挑戦していたのですが、今シーズン未だに捕まえられていない為、とにかく全力で網をスイング、そして無事捕獲!!

1化目のギンには随分苦労させられました。しかしこの個体、なんだかまだ若いような・・・というか、1化目にしては小さいような・・・?ひょっとしたら、もう2化目が発生しているのかもしれません。一緒に飛んでいた個体は、この個体より二回りほど大きかったような。(゜д゜?)
そしてこの直後。とんでもないシーンに出くわしました。
また飛んできたギンヤンマを捕獲しようと、網を構えていると・・・正面から突っ込んでくる赤茶色(に見えた)のトンボ!!
ウスバキトンボにしては大きいし、赤茶色が目立つギンヤンマ♀にしてもいかんせん赤すぎます。その謎のトンボはそのまま浮き上がり、僕の頭上をぐるっと回って、池の隅へ。
産卵体制に入ったそのトンボは、なんとマルタンヤンマ♀だったのです!!!(゜Д゜)しかし産卵するために掴まる場所を探していたその時、コシアキトンボに追い払われてしまったのです!!
やってくれたなコシアキ君・・・。(゜∀゜♯)
あまりに突然の事だった為、頭上を旋回した時に網を振る、という事が出来なかったのが悔やまれます。驚いて硬直してしまったんですね・・・。
その後しばらく待ってもマルタンヤンマ♀は現れず。どうしようかと悩んでいたところ、僕のメールを見た友人が駆けつけてくれました。マルタンの一件を話すと、「それなら定点池に行こうか?」という事になり、昨年マルタンを捕獲している定点池へ。
しかしマルタンヤンマは発見できません。多少標高のある山中の池では、少し発生が送れるのかもしれません。
しかたなく奥の方へ行くと、多くのオオシオカラトンボが飛んでいました。そして、あちこちで産卵を始めたのです!!これは撮影せねば!!

オオシオカラトンボ♀、産卵中。

オオシオカラトンボ♂、警護飛翔中。
何点か撮影しただけで、ピントズバ!!の写真がいきなり撮影できました!!(^^)上の2枚は、リサイズのみのノートリンミングなのです。この結果には大満足。結構距離があったものの、まさに300ミリレンズの大勝利です!!
ここからは写真メインでオオシオカラトンボの産卵を紹介していきます!!

いきなりピンボケですみません。(苦笑)これがいわゆるタンデム状態ですね。この後、連結を解き、

♀は産卵、♂は警護飛翔を続けます。

辺りには多数の♂がいるので、きっと落ち着かないのでしょう。せわしなく♀の周りをウロウロ。

♀の腹部先端付近に卵が見える。
♂は向きを変えてまたウロウロ。はっきり言って、ちょっと過保護すぎでは・・・。(笑)

もう今にも♀に抱きつかんばかりの勢いです。(笑)これは心配しすぎですね、見ていて飽きません。(笑)
この場所での産卵を一頻り終えたのか、今度は草むらの中で産卵再開。

ここでもずっと♂は警護飛翔をしていました。大切なパートナーを守る、というよりは、自分の子孫をなんとしてでも残そうという本能からくる行動ですね。なんだかなぁ・・・。(´∀`;)
この後クロギン♂の摂食飛翔も確認しましたが、残念ながら捕獲できませんでした。本日はここで終了です。(^^;)
この日確認したトンボは、アオモンイトトンボ、クロイトトンボ、ハグロトンボ、ギンヤンマ、クロスジギンヤンマ、オニヤンマ、ウチワヤンマ、コオニヤンマ、コヤマトンボ、マルタンヤンマ、コシアキトンボ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コフキトンボ、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ、マユタテアカネの計17種類。
明日はハッチョウトンボやタカネトンボ等を狙って、県中部~近場周辺を回ってみる予定です。
なんとか目的のトンボを見つけたいものです!!(`Д´)ノ
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