今シーズンのトンボ、その展望
2012.01.03 - Tue
新年、明けましておめでとうございます!!m(__)m年末から風邪をひいてしまい、初釣りや初ガサ入れに行きたくても行けない日々を過ごしている僕ですが(苦笑)、皆さんはいかがお過ごしでしょうか??(^^;)
・・・風邪ひいたのが仕事休み期間で良かったというのも正直なトコロですが。(゜∀゜;)
さて、新年一発目の記事は、これまでに採集したトンボと、今後捕獲する予定のトンボリストの洗い直しからスタートしてみようと思います。
近畿地方で確認されているトンボは全部で103種類ですが、中には1958年に京都で1頭だけ確認されているマダラヤンマや、飛来する確率が壊滅的に低いコモンヒメハネビロトンボも含まれているため、これらは除外しなければいけません。
ベッコウトンボ(兵庫Aランク)は種の保存法により、採集自体が禁止されているのも重要です。というか、もう近畿地方では見られない可能性も高いんですよね・・・。(´д`)
こうして兵庫県内で確認できない種を除外していくと、
・ベッコウトンボ(A/CR+EN)・・・種の保存法により採集不可
・マダラナニワトンボ(A/CR+EN)・・・兵庫県内の棲息地は壊滅状態、ここ数年まともな観察例無し
・オオサカサナエ(NT)・・・兵庫県には棲息していない。琵琶湖に行くしか・・・。
・アメイロトンボ&スナアカネ&マダラヤンマ&アオビタイトンボ&コモンヒメハネビロトンボ・・・この5種は元々近畿地方に棲息しておらず、飛来する確率も極めて低い
以上8種をまず除外すると、残りは95種。さらに、
・ベニイトトンボ(A/VU)・・・兵庫県内の棲息地は神戸の一部のみ
・ナゴヤサナエ(B/NT)&メガネサナエ(NT)・・・県内では円山川水系で記録があるが、棲息地は現在広範囲が立ち入り禁止。特にナゴヤサナエは絶望的なため除外
ベニイトトンボは大阪で確認しているものの、「兵庫県のトンボリスト」ではなく「近畿地方(+岡山)で確認したトンボリスト」に拡張しなくてはなりません。メガネサナエ・オオサカサナエは琵琶湖に行くのが一番確実でしょう。
昨年の記録を確認すると、現在累計で79種(大阪のベニイトや、岡山のアオヤンマ等を含む)を捕獲・確認していました。つまり、近畿全域+岡山で考えると、残りは16種となるわけです。
が。
やはり近畿地方のトンボをフルコンプするなら、♂♀両方の写真を用意したいもの。こうなると状況は変わってきます。何故なら、片方しか確認できていない種が幾つかいるんですね。そこで、片方しか確認できていない種を雌雄別で挙げてみました。
まずはヤンマから。今年確認しないといけないのは、
・サラサヤンマ(♀)
・マルタンヤンマ(♂)
サラサヤンマ♀は♂を確認したポイントで見られる可能性大ですが、マルタンヤンマは兵庫県ではかなり厳しいため、岡山で観察するのが最も効率的と思えます。トンボ刑事さん、よろしくお願いします!!(゜∀゜)(笑)
続いてサナエ。
・アオサナエ(♀)
・オナガサナエ(♀)
・ヒメクロサナエ(♀)
・ダビドサナエ(♀)
・オグマサナエ(♂)
・ヒメサナエ(♀)
5種の♀、1種の♂が未確認です。オグマサナエ♂とオナガサナエ♀はアテがあるので問題無しとして、残る4種の産卵場所を探さなければなりません。
さらにトンボ科。
・ハッチョウトンボ(♀)
棲息場所からほぼ離れないハッチョウトンボは、♂が見られた場所で♀も見られる可能性大!
片方しか見ていないのは計9種もいましたが、頑張って探さないといけないのは実質サナエ属の4種。これはややネックです。なんせ産地は判っていても、♀と♂は登場する場所・時間帯が違う事が多いんですね。この辺を、シーズン開幕までにしっかり調べておく必要がありそうです。これは頑張らねば!(`Д´;)
そして、まだ産地が特定できていない種(ネアカヨシヤンマやキイロヤマトンボ等)もいます。今シーズン中になんとかフルコンプを狙いたいところですが、かなり厳しい・・・。(゜∀゜;)
状況別に未確認種を整理してみると、
〈産地特定済み・シーズンを待つだけの6種〉
・オオイトトンボ・・・地元兵庫に産地アリ!
・キイロサナエ・・・同じく産地アリ!
・メガネサナエ・・・琵琶湖にて友人が確認済み
・オオサカサナエ・・・同じく友人が確認済み
・オオキトンボ・・・地元兵庫で友人やトンボ刑事さんが確認済み
・ヒヌマイトトンボ・・・地元兵庫に産地アリ!
〈産地は大まかに特定できている4種〉
・モートンイトトンボ
・ミヤマサナエ
・タイリクアカネ
・オナガアカネ・・・友人が確認済みだが運の要素が強い
〈産地がまだ判っていない4種〉
・ムカシヤンマ
・ネアカヨシヤンマ
・ホンサナエ
・キイロヤマトンボ
〈産地どうこうよりも運任せな2種(泣)〉
・タイリクアキアカネ
・ハネビロトンボ
こうして考えると、今年は10種以上のリストインがほぼ確実な一方で、何種かは昨年までと同様、かなり苦労しそうです。(´д`;)
その筆頭がネアカヨシヤンマ。その存在はもはや伝説と呼べるレベルではないでしょうか。(泣)丸一日追いかける日を何日か設けた上で、空振りも辞さない覚悟で挑まなければなりません。生態写真を撮影できるのはいつになることやら・・・。
ちなみに僕らは、採集した個体は全て観察後に放しています。放したトンボ達は、きっと来年以降に命を繋いで、僕らトンボ家を楽しませてくれる事でしょう。やはりトンボは飛んでいる姿が一番!!
標本を否定する気はありませんが、僕は可哀想なので出来ません。特にヤンマの複眼の独特の輝きは、生きている間のみ輝く、生命の灯りなのですから。(^^)
さて、新年一発目から文章のみの構成となってしまいましたが(苦笑)、今年の目標はハッキリしました。そう、
ネアカヨシヤンマを捕獲・撮影する!!(゜Д゜)
これに尽きます。勿論ホンサナエやムカシヤンマも見たいのですが、ネアカヨシヤンマの美しさはなんとしても肉眼で確認しておきたいところです。そして、
熊や猪に気をつける。(゜∀゜;)
これも大切な目標です。野生動物たちの住処に分け入って網を振り回すのですから(笑)、彼らが出てきてもなんら不思議ではありません。出会わないことを切に願います。最後に、
OSBに気をつける。(`∀´;)
昨年、幾度となく僕らの進路を阻んできた宿敵・OSBことオオスズメバチ。今年はなにか対策を持って対抗したいと思います。(苦笑)
こんな感じで、今年も文章多めな感じで進んでいくマイブログ・Angler's Sound。
今年もよろしくお願いします!!(^▽^)
コメント
初コメです。
初めまして。
関西周辺と島根県で主にトンボ、ヤゴ観察をしている島根っ子です。
昨年ホン、キイロヤマ、マルタンは兵庫で確認してますが、特にキイロヤマは少なかったです。
ネアカは過去に多産地があったみたいですが、今は生息しているか…。兵庫県のネアカは難しそうですね。
関西周辺と島根県で主にトンボ、ヤゴ観察をしている島根っ子です。
昨年ホン、キイロヤマ、マルタンは兵庫で確認してますが、特にキイロヤマは少なかったです。
ネアカは過去に多産地があったみたいですが、今は生息しているか…。兵庫県のネアカは難しそうですね。
コメありがとうございます。(^^)
島根っ子さん、初めまして。
ホンサナエ、キイロヤマ、マルタン、兵庫でそれぞれが見られる場所があるのですね!!心強い情報、ありがとうございます!!
ホンサナエについては「兵庫で観察」という記事を度々目撃するのですが、中々見つかりません。過去に棲息記録があった場所も訪れてみたものの、明らかに環境が変化してしまった痕跡があり、かなり困っています。(^^;)
今年はなんとか見つけたいところです!!
ホンサナエ、キイロヤマ、マルタン、兵庫でそれぞれが見られる場所があるのですね!!心強い情報、ありがとうございます!!
ホンサナエについては「兵庫で観察」という記事を度々目撃するのですが、中々見つかりません。過去に棲息記録があった場所も訪れてみたものの、明らかに環境が変化してしまった痕跡があり、かなり困っています。(^^;)
今年はなんとか見つけたいところです!!
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