エゾトンボを求めて~西端から東端~

先日、県東部で飛翔姿だけを確認したエゾトンボを探して、ヤゴを確認している県西・中部へ行ってみました。しかし、この選択は後に裏目に出ます。(゜Д゜)


まずは道中にある友人の定点ポイントへ。ここでは、多くのトンボが飛び交っていました!!

本日の四種
左上:タイワンウチワヤンマ♂。右上:ナツアカネ♀。
左下:ショウジョウトンボ♀老熟個体。右下:ホソミイトトンボ夏型♂。



池の上では物凄い数のタイワンウチワヤンマが飛翔中。午後になったら草木に制止するので捕獲が容易になるのですが、訪れたのは午前中。飛翔スピードはかなりのものですが、無事に捕獲する事が出来ました。

ショウジョウトンボは老熟個体(1化目)~テネラル個体(2化目)まで幅広く確認出来、発生が始まったナツアカネも。ホソミイトトンボは越冬型が姿を消し、夏型が飛んでいました。


このポイントはこれで後にし、県西部(僕らのポイントの西端)にある、先日オナガサナエの飛翔を確認した場所へ。しかしオナガサナエの姿はどこにもなく、コオニヤンマハグロトンボが数頭いただけ。オナガサナエは諦め、一路山中へ。エゾトンボのヤゴを確認している湿地へ行ってみる事にしました。


しかし予想(希望)に反して、飛んでいるのはハラビロトンボシオカラトンボだけ。以前訪れた時には多くのエゾトンボヤゴを確認できたのですが、どこにもエゾトンボの姿はありません。この場所での発生は、もう少し後なのでしょうか・・・?


さらに近くにある沼地にも足を運んでみたものの、こちらはショウジョウトンボキイトトンボだけ。時折オニヤンマが登場するものの、今日の狙いはオニヤンマではありません・・・。

オニヤンマ♂
オニヤンマ♂。

この空振りには二人で落胆。(´д`)なんせヤゴの棲息を確認している=最盛期に来れば確実に確認できる、という方程式が崩れてしまったのです。しかもこのポイントは、僕らのポイントの中で、一か所だけポツンと離れた場所にあるのです。


空振りによる精神的ダメージと戦いながら、友人と何処に何を見に行くかを相談。次のポイントでの失敗はこの日一日の失敗につながる為、慎重に議論した結果、一気に山を降りてやや東の方へ移動してみる事になりました。


昼過ぎに、県中部にある定点ポイント(池)に到着。ここはナニワトンボの他、以前タカネトンボヤブヤンマの産卵を確認しています。期待半分・不安半分でその産卵ポイントを覗いてみると・・・そこには衝撃の光景が!!

ヤブホバリング1
ヤブヤンマ♀。

タカネ産卵
タカネトンボ♀。焦ってピンボケ写真しか撮れず・・・。


なんとコンクリートに囲まれた小空間に、2頭のヤブヤンマ♀と1頭のタカネトンボ♀が産卵に来ていたのです!!(゜∀゜)友人が華麗なる網捌きで、観察用の1頭を捕獲。


「さぁ~~1頭捕獲しといたから、存分に撮影楽しんでよ~~!!」


友人のこの一言で僕は安心して網を置き、デジ一を持って撮影を開始します!!残念ながらタカネトンボはあっという間いなくなってしまいましたが、ヤブヤンマの撮影は大成功。この模様は別の記事に書こうと思います。(^^)

存分に撮影を楽しんだ後、僕も1頭を捕獲。さらに飛んできた3頭を、友人が見事に捕獲!!

複眼比較
友人が捕獲・撮影した2頭のヤブヤンマ♀の複眼比較。
左:まだ若い通常色。右:少し年老いた青色複眼。→〈記述の仕方に語弊があったので修正しました。(苦笑)〉



この日確認した5頭の♀のうち、3頭の♀が青味が強い(老熟した個体)でした。飛んでいる時、一瞬♂に見えるくらい青いのです。これには驚きました。

観察後全て逃がしているので、もう一度同じ個体が飛んできているのかとも思いましたが(苦笑)、翅の破れ方や腹部の傷の有無などで、全て別個体である事が判明。どうやら多産地だったようです。(^^)♂が来ないかとしばらく待ってみたものの、芳しい成果は得られんかったので、♂は後日回しに。


ヤブヤンマ♀を堪能した後、池にいた普通種を捕獲・確認していきます。

本日の三種
左上:ギンヤンマ♂。右上:友人が捕獲したギンヤンマ♀通常タイプ。
左下:発生が始まったリスアカネ(♂)。右下:別の場所で確認したヒメアカネ♀。


そして、数多く発生していた青いアカネ・ナニワトンボも撮影していきます。

飛び立つナニワトンボ♂
飛び立った瞬間。

ナニワトンボ♂
見事に成熟した、縄張りを張っている♂。リサイズのみのノートリミング!!

ナニワトンボ♀
友人が捕獲・撮影した♀。腹部先端には卵が。


ここでの成果は大満足。意気揚々と、次のポイントへ移動する事にしました。やはりエゾトンボの空振りが痛かったので、なんとしてもエゾトンボを見たいもの。かなり長距離の移動になりますが、僕らのポイントの中で東端にある、前回エゾトンボを確認したポイントへ行ってみる事にしました。

と、湿地へと歩いて向かう途中、前回カブトムシを確認した場所へ立ち寄ってみる事に。すると・・・

カブトムシ♀

前回とは違う木で、カブトムシ♀を発見!!狙いのコクワガタこそ見られなかったものの、これは嬉しい獲物です。(^^)


さらに、この雑木林地帯を通り過ぎる道中、遥か頭上に制止しているトンボを発見!!どうやらカトリヤンマの未成熟個体のようですが、いかんせん高すぎます・・・。さすがに捕獲は出来ないので、今回は諦める事に。


そして祈るような気持ちでエゾトンボが飛んでいるであろう湿地へ入っていくと・・・いました、エゾトンボ!!もう時刻は夕方に差し掛かっている為、かなり高速で摂食飛翔を行っています!!

樹林に囲まれた薄暗い環境、さらに太陽には雲がかかっており、視界はあまり良いとは言えません。これは僕には捕獲不可能だと判断し、友人に捕獲を頼みます!!そして僕はもう少し奥へ入り、飛翔している別個体を発見!!なんとか捕獲してやろうと態勢を整えていると、後ろにいた友人は無事捕獲に成功!!やはり頼んで正解でした。(笑)

エゾトンボ♂
友人が捕獲・撮影したエゾトンボ♂。


なんとか僕も捕獲したいと思い、何度か網を振るうものの・・・樹林の影にまぎれてしまう為にとにかく視界が悪く、見事に全て空振り。20分近く粘ったものの、愛想を尽かされたのか、エゾトンボはどこかへ飛んで行ってしまいました・・・。


やっぱり1頭目は友人に頼んで正解でした。(゜∀゜;)(苦笑)


しかし、「自分で捕獲した個体を撮影する」と宣言していた僕、エゾトンボの写真がないのです。このままでは終われん、と、再びエゾトンボが飛んでくるのを待ちます。


するとしばらくして、再びエゾトンボが登場!!ここからさらに20分近く粘って、なんとか1頭の捕獲に成功しました!!ここまで長かった・・・。(´∀`。)

エゾトンボ♂複眼

ようやく捕獲したエゾトンボ♂の複眼は、物凄く複雑な色をしていました。素晴らしい色です。(^^)

エゾトンボ尾部付属器官

こちらがエゾトンボ♂の尾部付属器。ハネビロエゾと違ってやや細く、根元付近に小さな棘状の突起があるのが特徴ですね。エゾトンボだけあって、毛がフサフサしています。(笑)

なんとかエゾトンボを捕獲・確認できたので、湿地を後にします。道中、

エゾトンボ制止

ぶら下がって休んでいる♀個体(約6m上空)も発見しました。♀も捕獲したかったのですが、いかんせん高い・・・。ここは多産地だったようで、かなりの個体数を確認できた為、♀は後日回しとしました。


ここで終了とするつもりだったのですが、日没後はまだしばらく明るかった為、最後にもう一か所の定点池にて、ヤンマが黄昏飛翔に来ていないか、確認に行ってみる事にしました。


しかしまだその時期ではないのか、池の上を飛んでいるのは数頭のギンヤンマとオオヤマトンボだけ。時刻は19時を回っており、辺りはかなり薄暗くなってきており、視界はもうほぼ利きません。


これで終了かな~~と思っていると・・・少し離れた場所にいた友人が、突如臨戦態勢に!!そう、友人がこの構えになる時は、何か変わった獲物(もしくは確実に見確認種)が現れた時だけ!!そして一息に網を振る友人。やや遅れて網の風切音が僕の耳に到達!!


急いで友人の元へ行き、網の中から出てきた獲物を確認して見ると・・・・

ハネビロエゾトンボ♀


まさかのハネビロエゾトンボ♀キターーーー!!!!!(゜∀゜)


暗闇で見た時はエゾトンボ♀だと思ったのですが、よく見てみると腹部に明瞭な黄斑がありません。産卵弁もしっかりしており、ハネビロエゾトンボ♀と同定しました。(^^)


ハネビロエゾトンボは流水種なので、この池に生息しているわけではありません。どうやら黄昏時になってどこからか飛来し、摂食飛翔をしていたようです。つい最近、すぐ近くの定点で未成熟の♂を確認しているので、この付近にハネビロエゾトンボの産地があると考えてよいでしょう。また後日、産地を探してみなければ!!(`Д´)ノ


ビロエゾ♀の複眼
ハネビロエゾトンボ♀の複眼。素晴らしすぎる・・・。

あまりに周囲が暗いので、撮影はフラッシュを用いたものとなりました。しかし・・・これほど暗い中、ミスなく一発でビロエゾ♀を仕留めた友人の目はどうなっているのか、と考えてみたのですが、よく考えてみると・・・

友人の目はナイトモードを搭載しているのでした。(゜∀゜)(笑)

詳しくはこちらの記事をご覧ください。(笑)


あっという間に真っ暗になってしまったので、この日はこれで終了としました。


この日確認したトンボは、ハグロトンボ・アオモンイトトンボ(2化目)・アジアイトトンボ(2化目)・ホソミイトトンボ夏型・ムスジイトトンボ・クロイトトンボ・キイトトンボ・モノサシトンボ・ギンヤンマ・カトリヤンマ(目視)・ヤブヤンマ・オニヤンマ・オオヤマトンボ・タカネトンボ・エゾトンボ・ハネビロエゾトンボ・コオニヤンマ・タイワンウチワヤンマ・ウチワヤンマ・ハラビロトンボ・シオカラトンボ・オオシオカラトンボ・ショウジョウトンボ・マユタテアカネ・ナツアカネ・リスアカネ・ヒメアカネ・ナニワトンボ・コシアキトンボ・チョウトンボ・ウスバキトンボの計31種。


最初のポイントでスカタンを喰らった時はどうなる事かと思いましたが、結果的に確認した種は初の1日30種越え(成虫のみ)を記録!!大満足の1日となりました。(^^)


次回はハネビロエゾの産地を探しに行くか、オナガナサエマルタンヤンマの捜索となりそうです。


炎天下の中、次回も頑張るぞーー!!(`∀´)ノ

コメント

>エゾトンボ~物凄く複雑な色
なんとも言えない色ですよねェ~。
半熟くらいの青味が弱い複眼も大好きです!
特にトラフの半熟複眼は衝撃的でした。

>コンクリートに囲まれた小空間
写真ありましたら是非見せていただきたいです!
当方、ヤブの産卵場所が全く把握出来ておらず、
「出会い」は偶然に頼るのみでして・・・(;^^)

Re: タイトルなし

エゾトンボはようやく産地を見つけることが出来、一安心です。(^^)しかしこのポイントは既に成熟個体ばかりなので、若い個体が摂食するポイントを探すという任務が、来年に持ち越しとなってしまいました。(苦笑)

トラフは逆に、美しい半熟複眼しか見れておらず、老熟個体の緑色を見れていないんですね。シーズン中どの種を狙うのか、という判断は難しいですよね・・・。(´Д`;)来年も上手くスケジュールを組みたいものです。

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ProfessorOGI

管理人:ProfessorOGI

姫路でギター講師をやっている、釣り・トンボ大好き人間です。音楽ジャンルはロック・ラテン・フォークなどなんでもござれ。

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