これまでに撮影したトンボ達~第三回・カワトンボとイトトンボ・前編~

さぁ、早くも三回目となったこの企画。今日はカワトンボイトトンボの仲間をご紹介します!(^^)

近畿に棲息するカワトンボの仲間は5種で、全て確認済み。イトトンボの仲間は18種中15種確認しています。計20種と数が多いので、前編・後編に分け、今回は前編です。それでは参りましょう、まずはカワトンボ5種から。


-アオハダ♂
-アオハダ♀
アオハダトンボ(上♂、下♀)2011年6月、兵庫県中部にて撮影。

黒地に青い金属光沢を放つ翅をもつ、5~6月に発生するカワトンボ。雄の腹端の裏側は白い。川幅がそれほど広くない河川中流部に棲息するが、綺麗な水・砂礫底に産卵基質となる水生植物が繁茂している等の条件が必要で、現在兵庫県ではAランクの貴重種。


-ハグロ♂
ハグロトンボ(♂)2011年8月、地元周辺にて撮影。

名前の通り黒い翅を持つトンボ。アオハダトンボに似るが、翅に金属光沢が無い事で見分けられる他、本種は6~9月の夏場に多数発生する。また、本種の♂の腹端裏側は白くなく、♀の翅にはアオハダトンボの♀に見られる白い偽縁紋は無い。流れがある程度強い河川なら、大抵見かけるほどポピュラーなトンボ。池でも流れ出ている場所があれば棲息できる。本種を始めとしたカワトンボの♀は潜水産卵を行う事が知られている。


ミヤマカワトンボ♂
-ミヤマカワトンボ♀
ミヤマカワトンボ(上♂、下♀)2010年7月、地元周辺にて撮影。

河川上流部でアサヒナカワトンボやニホンカワトンボと入れ替わるようにして発生する大型のカワトンボ。場所によっては5月から発生が始まるため、上記2種のカワトンボと混生する事もある。♂は川から顔を出す石の上などに小規模な縄張りを持ち、♀を待ちかまえる。


-アサヒナ♂
-アサヒナ♀
アサヒナカワトンボ(上♂、下♀)2011年5月、地元周辺にて撮影。

淡橙色や透明といった翅の色の違いなどから、2007年頃までニシカワトンボやヒウラカワトンボと呼ばれ、それぞれ別種とされていたが、DNA鑑定の結果同じ種である事が発覚し、現在の呼び名になった。地元周辺で見られるのは透明翅タイプ。河川中流~上流部のやや閉鎖的な環境の場所を好み、雪が積もるようなかなり標高のある場所にも棲息する。後述するニホンカワトンボよりも、翅の翅脈の目がやや粗い。


-ニホンカワ♂
-ニホンカワ♀
ニホンカワトンボ(上♂、下♀)2011年6月、地元周辺にて撮影。

2007年頃までオオカワトンボやヒガシカワトンボと呼ばれていた2種が、アサヒナカワトンボと同じ理由で現在の呼び名になった。地元周辺で見られるのは♂は橙色翅タイプ、♀は淡橙色翅タイプで、♀の透明翅タイプが見られる地域もある。河川中流~上流部のやや開けた場所を好み、アサヒナカワトンボとの混生地では棲み分けを行っている印象がある。翅脈の目は細かい。


ここからはイトトンボになります!越冬種を纏めたかったので、近畿のトンボ図鑑の並び順からは外れています。(^^;)


-アオイト♂
-アオイトトンボ♀
アオイトトンボ(上♂、下♀)2010年8月、地元周辺にて撮影。

水生植物のある池でよく見られるポピュラーなトンボ。本種を始めとしたアオイトトンボ科3種には、

・制止した直後は翅を開いている(イトトンボの中では本種の仲間だけ)

・5~6月頃に羽化し、成熟するまでの前生殖期は山や林の中で過ごす

・成熟する8月~10月頃に水辺に現れる

・卵越冬する

といった共通の特徴がある。またイトトンボの中では大型の部類に入り、他のイトトンボをよく捕食する。


-コバネアオイトペア
コバネアオイトトンボ(交尾中のペア。上♂、下♀)2011年10月、地元周辺にて撮影。

兵庫県に棲息するアオイトトンボ科の中で唯一RD登録されており、ランクはBの貴重種。他のアオイトトンボ科2種がかなり広範囲に適応出来るのに対し、本種はヨシやガマが繁茂した、秋~冬に水抜きを行う管理された池を好むらしい。撮影地ではオオキトンボやナニワトンボ等の貴重なアカネ属と混生していた。


-オオアオイトペア
オオアオイトトンボ(産卵中のペア。左♂、右♀)2011年9月、兵庫県北部にて撮影。

アオイトトンボと混生することも多いが、本種はより薄暗い場所を好む。また本種は水辺にオーバーハングした木の枝に集団で産卵、孵化したヤゴ達は自分の力で水中へ飛び込むという、アオイトトンボ科の中でも変わった性質を持つ。寒冷地では成熟までのサイクルがやや短いようで、5月下旬~6月下旬に羽化した成虫達は9月上旬に産卵のピークを迎える。


-オツネン♂
-オツネン♀
オツネントンボ(上♂、下♀)2011年5月、地元周辺にて撮影。

枯れ草色の体を持ち、成虫で越冬するイトトンボの1種。初夏~夏頃に羽化した本種は水辺から離れて林の中等で過ごした後、気温が15度を下回ると越冬に入る。暖かくなってくる3月~4月に活動を開始し、水辺で繁殖活動を行った後、夏までに一生を終える。


-ホソミオツネン♂
ホソミオツネントンボ(♂)2011年5月、地元周辺にて撮影。

青と黒のマダラ模様を持つ、成虫で越冬するイトトンボの1種。越冬を含むライフサイクルはオツネントンボとほぼ同じで、越冬色になった本種はオツネントンボと瓜二つとなるが、本種は重ねた翅の縁紋がぴったりと重なる事で見分けられる(オツネントンボは重ならない)。


-ホソミイト♂
ホソミイトトンボ(♂)2011年5月、地元周辺にて撮影。

成虫で越冬するイトトンボの1種だが、本種は上記2種と違い年に2化するタイプが存在する。秋に羽化する越冬型は、地味な体色のまま越冬。春になると鮮やかな体色に変化し、繁殖活動を行う。一方夏に発生する夏型は、そのまま鮮やかな体色に変化。その年のうちに一生を終える。越冬型と夏型がどのような条件で切り替わるかは未解明らしい。


以上、カワトンボイトトンボの前編でした。



次回はイトトンボの後編です!(^▽^)

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