これまでに撮影したトンボ達~第六回・アカネ編~

六回目となる今回は、赤トンボの仲間アカネ属です!!


アカネ属は、ネキトンボを除き卵で越冬・翌年5~6月頃一斉に孵化、夏前に羽化した個体は山中や林の中で成熟するまでを過ごし、成熟してから生まれた場所に戻ってくる、というサイクルを辿る種が殆どです。

近畿に生息するアカネ属は15種。そのうち、未確認の3種(マダラナニワトンボ、タイリクアカネ、オオキトンボ)を除いた12種をご紹介します!!(^^)

-ミヤマ♂
-ミヤマ♀
ミヤマアカネ(上♂、下♀)2012年8月、兵庫県北部にて撮影。

アカネ属の中で唯一流水環境を好む種。兵庫県では、比較的標高のある場所に存在する水田脇の細流や、高層湿原などで普通に見られる。が、環境が整っていても低標高地ではあまり見られないためか、RDではCにランク付けされている。翅にバンド状の模様が入るのが本種最大の特徴。


-ナツ♂
-ナツ♀
ナツアカネ(上♂、下♀)2012年10月、地元周辺にて撮影。

よく知られている「赤とんぼ」の代表と言える1種。秋頃真っ赤に染まった♂は、田圃や池の周囲を飛びながら♀を探す。産卵形態は連結打空産卵が殆どで、通常の田圃の他、水のない稲刈り後の田圃で産卵している姿もよく見受けられる。♀はあまり赤くならないタイプと、写真個体のように腹部背面が赤く染まるタイプが存在する。


-アキ♂
-アキ♀
アキアカネ(上♂、下♀)2012年8月、兵庫県北部にて撮影。

よく知られている「赤とんぼ」の代表と言える1種。本種はアカネ属の中でも特に長距離を移動する種で、初夏に羽化した後、かなり標高のある山の頂上付近までやってくる。兵庫県では標高400m~1000mほどの場所で、未成熟な個体を見かける事が多い。近年、秋頃産卵に降りてくる個体数が激減しているらしく、各地で保護活動が計画されている。


-マユタテペア
マユタテアカネ(交尾中のペア、左♂、右♀)2012年10月、兵庫県北部にて撮影。

顔を正面から見ると額に眉状の模様があることからこの名がついた。♂は腹端が上方に反り返るのも特徴の一つ。やや薄暗い池の周囲を好み、未成熟な個体は林道や池脇の薄暗い草むらなどでよく見かける。アカネ属の中では比較的長期間に渡って姿を確認出来、5月後半ごろから出現、11月頃まで普通に見られる。暖冬の年は翌年の1月に見かけることもある。通常は透明翅だが、♀個体の中には翅の先端が濃く色づくタイプも存在する。


-マイコ♂
-マイコ♀
マイコアカネ(上♂、下♀)2011年9月(♂)2011年10月(♀)、地元周辺にて撮影。

成熟した♂の額面が舞妓さんのように青白くなることからこの名がついた。ヒメアカネにやや似るが、本種は腹節に入る黒い筋が薄い他、胸部の模様が複雑な事でも見分けられる。兵庫県では、マユタテアカネやヒメアカネ・リスアカネに比べ、見かける数が格段に少ない。


-ヒメ♂
-ヒメ♀
ヒメアカネ(上♂、下♀)2011年11月(♂)2011年9月(♀)、地元周辺にて撮影。

かなり遅い時期まで見られる小型のアカネ。年によっては翌年1月まで見られる事がある。額面は白くマイコアカネにやや似るが、本種♂は腹節の下側に濃い黒筋模様が入るのが特徴。薄暗い林道でよく見かけるが、気温が下がる11月頃になると日光を求めて日なたに姿を現す。


-リス♂
リスアカネ(♂)2011年8月、地元周辺にて撮影。

アカネ属の中では比較的早い時期から見られ、8月~9月には成熟個体が多数見られる。適応できる環境はかなり広く、植生の豊富な池から割と乏しい池、低標高地から標高600mほどの場所にある池にも普通に棲息する上、池のサイズもあまり問題にならないらしい。翅の先端は濃く色づく。


-ノシメペア
ノシメトンボ(タンデムのペア、上♂、下♀)2011年9月、地元周辺にて撮影。

アカネ属の中では珍しく赤くならず、成熟した♂は茶褐色になる。周囲に草むらがあり、水抜きを行う池に多く棲息する。未成熟♂や♀はリスアカネに似るが、リスアカネの胸部の黒条が途中で途切れるか先端部が細くなるのに対し、本種の黒条は太いまま翅の付け根に達する。


-コノシメ♂
-コノシメトンボ1

コノシメトンボ(上♂、下♀)2011年10月(♂)2010年10月(♀)、地元周辺(♂)・兵庫県中部(♀)にて撮影。

ナツアカネと同じく、成熟した♂は腹端から額面まで真っ赤に染まる。胸部の模様に特徴があり、2本の黒条が翅に達せずに途中で繋がる。本種とノシメトンボの未成熟♂は、見かける事がほとんどない。周囲に植生が豊富な池に棲息。


-ナニワ♂
-ナニワ♀
-ナニワ♂未成熟
ナニワトンボ(上♂、中♀、下未成熟♂)2011年8月(♂・♀)、2011年7月(未成熟♂)、地元周辺にて撮影。

瀬戸内海側に多数棲息する、世界で唯一青いアカネ。冬季に水抜きを行うよく管理された池を好み、周囲に松林があるのが棲息の条件。♂は羽化後短期間で青灰色になってしまうため、テネラル個体はあまり見られない。兵庫県では条件さえ整えば非常によく見かける種だが、それでもRDでCランク。全国では数が減っており、VUにランク付けされている


-ネキ♂
-ネキ♀
ネキトンボ(上♂、下♀)2011年10月(♂)、2011年8月(♀)、地元周辺(♂)・岡山県南部(♀)にて撮影。

アカネ属の中で唯一年2化で、卵越冬だけでなく幼虫越冬を行う。割とガッチリした体型をしており、翅の付け根は濃く色づく。未成熟個体はかなり標高のある場所で見かける。成熟した♂は池脇の木の先端部に好んで制止する。♂に比べて♀を見かける機会は少ない。


-キトンボ♂
-キトンボ♀
キトンボ(上♂、下♀)2011年10月(♂)2011年8月(♀)、地元周辺(♂)・兵庫県北部(♀)にて撮影。

植生の豊富な池に棲息する、黄色見が強いトンボ。アカネ属の中では発生がやや遅く、8月~9月頃に羽化した後、10月半ばから11月に繁殖のピークを迎える。殆どのトンボが姿を消す1月、毎年のように棲息が確認される事から、寒さにはかなり強いと思われる。兵庫県北部ではかなり標高のあるハス池でも羽化直後の個体が8月に確認できた。



以上、アカネ属でした!赤トンボの仲間と言っても赤くならない種もおり、改めて見ると非常に魅力的な仲間です。(^^)

かなり遅い時期まで見られるというのも、トンボ屋にとっては嬉しいところ。(笑)


次回はいよいよ最終回!!ちょっと多めのボリュームで、サナエ科をご紹介しようと思います!(^▽^)

コメント

気になったのですが
コノシメ♀ではなく、未熟♂個体ではないでしょうか?

Re: タイトルなし

島根っ子さん、ご指摘ありがとうございます!!(><)
確認したところ、コノシメ♀の所に未成熟♂個体を掲載していました、お恥ずかしい・・・。(^^;)

やはり流れ作業になるとダメですね、次回はきっちりチェックしてから掲載します。(苦笑)

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ProfessorOGI

管理人:ProfessorOGI

姫路でギター講師をやっている、釣り・トンボ大好き人間です。音楽ジャンルはロック・ラテン・フォークなどなんでもござれ。

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