ハチ北遠征その2~ルリボシ&オオルリボシ~
2010.09.06 - Mon
ナツアカネを観察していると、目の前を緑色のトンボが次々と通過。ん? 緑色・・・??とその時。
「タカネトンボ沢山おるで!」
と、友人がタカネトンボの♂を捕獲して持ってきました(笑)。慌てて湿地の水溜まりの付近にいくと、狭い範囲でタカネトンボが喧嘩中。そして上空で喧嘩に勝利した♂が、戻ってきて目の前をホバリング。すかさず網を振るも、失敗。 しかし、失敗しても問題ないくらいに、次々とタカネトンボがやってきます。
そして、ようやくゲットした1匹をじっくり観察していると・・・。その時はきました。
後ろでビュッと網を振る音。それと同時に、網の中から聞こえるバサバサという羽音。オオルリボシか!?と思い、2人で網の中から取り出したトンボは、憧れのルリボシヤンマ♂でした!!

眼の色はコバルトブルー、ボディには黄色いバンド。腹部にも色のついた斑紋がある、とても美しいヤンマです。大きさは8cmほど。あまりの興奮に写真を撮りまくり、気がつくと50枚以上撮影していました(笑)。こうなると、もう近くを飛んでいるオニヤンマ等は目に入りません(笑)。
ルリボシヤンマが飛んでいた辺りに目を凝らしていると、飛んでくる大きな影を発見。大きさはオニヤンマほどもあるのですが、色が違う。そして、水溜まりの上を旋回するような、独特の飛び方。あれはもしや・・・と思い、動きを追っていると、友人の射程圏内に。 すかさず網を振る友人。網の中から現れたのは・・・

ついにゲットした(友人が)、オオルリボシヤンマ♂です!(笑) こちらはルリボシヤンマよりも一回り大きく、およそ9cm。パッと見で判るルリボシヤンマとの違いは、胸の黄色いバンド(中胸後側板の帯)と、そのすぐ後ろにある三角形の模様の関係。 黄色いバンドが上方で後ろに少し伸びるだけなのがルリボシ、三角形の模様とくっついているのがオオルリボシ。
どちらも飛んでいるときは黒(藍色?)が強く見え、独特の飛び方をしています。
しかし、遠くハチ北まで来たかいがあったというものです(^^)。まさかルリボシとオオルリボシを同時に見られるとは。
感動していると、友人が再び何かを捕獲。どうやらアカネくらいの大きさのトンボのようですが・・・。

正体はネキトンボ♀でした。以前♂を捕獲・観察したことはあったのですが、♀は初めて。しっかりと写真に収めました。 そうこうしているうちに、気がつくと昼。太陽が出てきたため、上空を飛んでいたオオルリボシ等のヤンマの影はどこかへ行ってしまいました。
そろそろ昼飯でも・・・と思った矢先、目の前をヒラヒラと黒っぽいアゲハ蝶が通過。これはもしや!と思い、即座に網を振り、ゲット。 カラスアゲハです!

特有の深い緑色に、白い縁取り。そこにオレンジ色の斑紋や青紫の模様が入る、とても美しい蝶です。この蝶も、昔は家の近所の山の麓にもいたのですが・・・滅多に見なくなってしまいました。残念な限りです。
これで一区切り、ということで山をおり、昼休憩を取ることにしました。
昼休憩を終え、次に向かったのは山奥(標高約1000m)にある、開放的で大きな池。

早速、木の上で休んでいるリスアカネ♂を発見。殆ど警戒心がなく、近寄っても逃げません。綺麗に撮影する事ができました。

その③へ続きます!
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