県北遠征~成虫がいない~
2012.05.12 - Sat
先月から、5月14日は県北に遠征の日!
と決めいていたのですが、なんと予報ではしっかりとした雨。これでは成虫が見られない・・・と悩んでいたところ、急きょ12日の仕事がキャンセルに。
これは県北へ池(行け)!との天啓か!!(゜Д゜)(笑)
という事で、友人と共に朝イチから県北へ向かいました。
が。
曇り時々晴れの予報が見事に外れ、降り始める雨。いつもなら友人の晴れ男パワーが勝るのですが、この日は僕の強力な雨男パワーが勝ってしまったようです。(泣)
それでもめげずに最初のポイントを目指していると、ふと良い感じの池が目の前に!!雨が降っている上に気温も低い為、とりあえずガサってみようという事に。

捜索中の友人。この後網の中からサプライズゲストが!
車を降りて網を入れる友人が、1網目からニヤリと笑いました!!その理由は・・・・

マ・ル・タ・ン・ヤゴキターーー!!!(゜∀゜)
なんといきなりマルタンヤンマヤゴを発見!!棲息地を発見した喜びもさることながら、一発目からマルタンヤゴを捕獲する友人の腕に改めて驚愕!!

マルヤゴの上にマルヤゴ。その姿は愛嬌たっぷり。
この場所、クロスジギンヤンマの羽化殻&ヤゴがかなり多く見られましたが、マルタンヤゴもかなり多数!!友人は池の一部しかガサっていないため、かなりの多産地と見て良さそうです。これは今後に期待!!

こちらは一瞬コサナエかと色めきたったヤゴ。友人の同定によりタベサナエだったことが発覚しました・・・ガックリ。
続いてのポイントは、人の手が入った公園。コサナエの多産地であり、オオイトトンボやモートンイトトンボ、ムカシヤンマの記録も残る場所です。
雨は止んで時折晴れ間が見えるものの、気温はなんと12度~14度。これでは寒すぎてトンボ達はいないのでは・・・そう考えながら池の畔を歩いていると、池の方から飛び立つ影!!あの飛び方は紛れもなくサナエ属!!
おお~~~!!っとテンションが上がったのも束の間、処女飛行していたコサナエと思しきトンボは、
ヒュンッ
パクッ!!!!!
ツバメに喰われてしまいました。(゜Д゜♯)
さすがにこれには二人で苦笑い。仕方なく散策を続けていると、友人が素手でアサヒナカワトンボを捕獲!!どうやら寒さで動きが鈍っていたようです。
素手で捕れるもんなのか~~と感心していると、僕の目の前にフラフラと飛んでくる影が。ニホンカワトンボ♂です。まさかな~~と思いながら素手での捕獲を試みると、

ニホンカワトンボ橙色翅♂。
アッサリ捕獲。(゜∀゜;)
やはりこの寒さが堪えているのでしょう、とにかく動きが鈍いカワトンボ達。近くの木の上に止めてやっても、しばらく動きませんでした。
とその時、羽化殻を求めて池を覗きこんでいた友人が何かを発見。

コサナエの死骸でした。(´Д`。)
この寒さに耐えきれなかったのでしょう・・・ああ無念。この角度の写真ではコサナエと判別できないという事に気づいたのはかなり時間が経ってからでしたが、それほどショックだったんです。(苦笑)
友人のブログには、コサナエだと判る写真が掲載されています。(^^;)
二人でコサナエの羽化殻を集めていると、池脇から生えた木に大量の羽化殻(クロスジギンヤンマ)を発見!!

中にはこんなところまで登っている個体も。さらには通路を挟んだ反対側の斜面で羽化している個体もいたりと、羽化場所を求めてかなり動き回った形跡が見て取れます。
そしてコサナエの羽化殻を探していた僕が見たものは!!
見たものは!!!
見たものは・・・・。(グロ注意です。お食事中の方にはオススメできません(苦笑))

ムカシヤンマの死骸でした。(゜∀゜;)
あれほどまでに探し求めていたムカシヤンマとの初めての出会いは、まさかの死骸でした。実は昨年、マルタンヤンマ♂も死骸を発見しているんですね・・・なぜこんなにも運が無い・・・いや、これは運があるんでしょうか??(泣)

なにせこの場所はムカシヤンマの棲息記録がある場所。至る所に写真のような素晴らしい環境があるので、後日是非とも再訪したいと思います!!(`Д´;)ノ
一頻りコサナエの羽化殻を探し終えた後、シオヤトンボがチラホラと姿を見せ始めました。他にも成虫が出ていないかと探しまわっていたところ、友人が寒さに耐えるイトトンボを発見!!

僕にとって初確認種となるオオイトトンボです!!(^^)特徴的な眼後紋にてオオイトトンボだという事が判りましたが、この体色はまだまだ未成熟な証。こちらも今後に期待です。
この後他の場所も寄り道しながら回って行き、次はムカシトンボが生息する渓流へ。が、やはり寒さのせいか、ムカシトンボは全く見られませんでした。羽化殻すらみつからないので、寂しいことこの上ありません。
そこで最後の砦ともいえるヒラサナエの湿地に行ってみると・・・

友人が早速ヒラサナエ♀を発見!!やはり彼らは裏切りません。(´∀`)

こちらは♂。
が、多産地のはずなのに個体数はかなり少なめ。寒さに耐える為、どこか周辺の林床や草むらに隠れているのでしょうか・・・・。

未成熟個体。

コンデジで近づいて撮影。
姿を見せている個体たちも、手で触れても逃げないほど。なのでNikon P310でさらに近寄ってみました。

う~~ん、よほど寒いのでしょう。カメラのレンズが顔に触れても飛ぼうとはせず、じっとしていました。鬱陶しくてごめんよ・・・。(^^;)
そんな折、友人がサラサヤンマの羽化殻を発見!!自宅に1個所有しているという事で、僕にくれました。(^^)奇しくも昨年のムカシトンボ羽化殻を発見した時のよう。(笑)羽化殻は後日、まとめて掲載しようと思います。
この場所を切り上げ、最後の場所へ。僕らが某所と呼んでいる沼地です。
が、少し前から来ていた花粉と寒さのコラボに、僕は頭痛と鼻炎で遂にダウン。友人は成果を上げてくるから車内待っててくれ、と頼もしく出発しました。
しばらくしてから友人の様子を見に行くと、トレイには良い感じでヤゴ達が!!

左からオオルリボシにルリボシにタカネトンボに、


ヤブヤンマにマルタンヤンマに・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん??
ヤブ??マルタン???(゜∀゜;)
かなり標高のあるこの某所(およそ700~800m)。僕らはルリボシヤンマとオオルリボシヤンマの混生地&オオアオイトトンボの多産地という見解だったのですが、実はマルタンヤンマやヤブヤンマも生息していた事が発覚したのです。(゜Д゜)
確かに植生が良い感じの沼地なので、いてもおかしくは無いのですが・・・ヤブヤンマといえば、低地の沼や池に産卵に来るはず。さすがにこれには友人も苦笑いでした。まさかルリボシとヤブとマルタンが混生していたとは・・・。

左がルリボシヤンマ、右がマルタンヤンマヤゴの顔です。マルタンヤンマヤゴは、正面から見るとなんとも愛嬌のある顔をしています。

この場所で友人が捕獲したヤゴ達。
高標高地だけに、やはりルリボシヤンマの個体数が一番多いようでしたが、中にはクロスジギンヤンマが1頭混ざっていたりと、非常に面白い成果でした。
またこの場所の少し下にある細流で、友人がヒラサナエのヤゴを発見!!多産地とは呼べなさそうですが、ヒラサナエの産地がもう1か所見つかったというのは大きな収穫です。
帰り道、友人が以前発見したネアカの産地に案内してもらいました。

そして相変わらずの腕前で、短時間でネアカヨシヤンマのヤゴを7頭も捕獲!!これには脱帽するしかありません。

脱皮直後と思われる個体も。
十分な成果を得たという事で、これにて終了としました。
この日確認した成虫は、アサヒナカワトンボ、ニホンカワトンボ、アジアイトトンボ、オオイトトンボ、ヒラサナエ、シオカラトンボ、シオヤトンボ、ハラビロトンボの計8種。
まぁそれでもヤゴは初見種のマルタンヤンマ他多数見る事が出来たので良しとします。(^^)
次回は近場に行った記事を更新予定です!!
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