キイロヤマトンボ確認!~アオサナエも最盛期~
2012.06.14 - Thu
先日友人がキイロヤマトンボを確認したとの事で、僕も大阪から行ってみるわ~と連絡したところ・・・まさかの現地集合に。(゜Д゜)
地元からかなり離れている事などお構い無し。友人と朝9時現地集合し、ポイントを案内してもらうことになりました。(^^)
が、天気は予想以上のカンカン照り。曇りの合間に晴れが出れば、そのタイミングでトンボが飛ぶだろうと思っていた僕らにとってはやや誤算です。
なんせキイロヤマは早朝と黄昏時に活発化する種。ここまで晴れてしまうと、もうピークの時間はとっくに過ぎてしまったはずなのです。(^^;)
とりあえず一ヶ所目のポイントに到着し、しばらく様子を見ていると・・・川面をパトロールするトンボを発見!!コヤマトンボよりもやや細身なそのトンボは・・・

ボケボケ・・・。
キイロヤマトンボ発見!!(゜∀゜)

こちらはややマシな1枚だがボケブレ・・・。
あっという間に飛び去ってしまったため捕獲はなりませんでしたが、いきなり本命を確認!これにはテンションが上がります!!中規模な川の底は部分的に砂地になっており、流れは緩やかな場所と速瀬になっている場所があります。
少し場所をずらすとアオサナエ(兵庫C)も見られるという友人に着いていくと・・・。

アオサナエキターーー!!!(゜∀゜)
あっさり友人が捕獲して連れてきてくれました!まるで現地ガイドのようです。(笑)
しかし目的のキイロヤマは飛ばず、パトロールしているのはコヤマトンボだけ。飛び方が違う上にフォルムも違うので、飛んでいる姿だけでもある程度同定できます。
この場は一度離れ、川の少し上流へ。少し曇り始めたものの、

いきなりキイロサナエ♂(兵庫B)がお出迎えです!!(^^)

キイロサナエの後ろにオナガサナエの羽化殻・・・。
この1頭以外にもう1頭確認できました。そして、

至るところにあったのがこのオナガサナエの羽化殻。それはもうすごい数で、この場所が多産地である事を物語っています。もうしばらくしたらシーズンインですね。

中にはコオニヤンマの羽化殻と間近にあるものも。この写真、先日友人が撮影した被写体と同じ被写体だったりします。(笑)
この場所でもキイロヤマは遠距離を飛ぶ1頭を確認出来ただけ。一気に車で移動してみる事になりました。
三ヶ所目のポイントは、より自然状態に近くなった場所。と、ポイントに入った瞬間、奥の方を飛ぶキイロヤマを友人が発見!しかし摂食していた個体だったようで、そのまま林縁に沿って飛び去ってしまいました。

グンバイトンボはこの場所でも最盛期に入ったようで、川の奥の方を飛び交う姿が見られました。
と、後ろを振り返った友人が何かを発見!

水から上がってきたコオニヤンマでした。この個体、この場所で定位したのかと思いきや、この後あちこち動き回っていました。
再び晴れ始めた為、一度キイロヤマを意識から離してアオサナエを探してみると・・・。

いました、アオサナエ!!そろりそろりと近付いてアングルを変え・・・。


画面一杯のノートリミング。
かなり近付いた状態で良い写真が撮れました!(^^)これには満足です。さらに、

近くにはヤマサナエ♂が登場したり、

後ろを流れる水路からはアオハダトンボ♀(兵庫A)も登場。長靴が無かった僕は♀しか確認できませんでしたが、川の奥へ入った友人曰く♂数頭が水域で確認出来たようです。
さらに日射しが強くなってきた昼過ぎ、

1頭のアオサナエが暑さに耐えかねてオベリスク(腹部挙上姿勢)を開始!最終的には、

シャキーーーン!!こんなに真っ直ぐになりました。(゜∀゜)(笑)
そんなに暑いなら日陰に行けばいいのに・・・。(´∀`;)
そうこうしてから先程の場所に戻ると、

コオニヤンマが羽化を開始していました!

正面から見ると実に愛嬌のある顔ですが、コオニヤンマは非常に獰猛。自分より小さいトンボを好んで捕食するのです。
彼らが最盛期に入る今月末~来月頃には、大半の川サナエは姿を消しているのでしょうね・・・。
この場所を離れるためにに戻る道中、

羽化直後のオジロサナエを確認!彼らもこれからシーズンインする川サナエです。コオニヤンマに負けないよう頑張れ・・・。(´∀`;)
時間も迫ってきた為、最後にもう一度一ヶ所目のポイントへ。友人曰く、捕獲するならこの場所がベストだそうです。
僕が車内で昼御飯を食べていると、何かを見つけた友人はそのまま川の中へ。そしてオニギリを頬張る僕を尻目に、見事なスイングで網を一閃!!
明らかに友人は本気のスイングでした。慌てて車を降り、友人の元へ。登場したのは・・・。

キイロヤマトンボキターーー!!!!!(゜∀゜)
ようやくのご対面、キイロヤマトンボ(兵庫A)です!(^^)キイロヤマは、兵庫県では僅か5河川でしか記録されていない超貴重種なのです!

コヤマトンボと似ていますが、キイロヤマはフォルムがかなり細身な事、そして腹部第三節にある黄色い模様が途中で途切れているのが大きな特徴です。
飛び方も、川の縁をただ直線的に飛ぶコヤマトンボと違い、キイロヤマは時折ジグザグ飛翔を交え、大きく旋回したりしながら川全体を飛んでいました。
ここで友人がタイムアップとなった為、地元へ帰る友人を見送ります。
その後駅へ向かう道中色んな場所を見て回ったものの、何処も良い場所は見当たりませんでした。やはり友人に案内してもらった場所が一級ポイントだったようです。(^^;)
暑さにも参ってきた為、この日はこれにて終了としました。
この日確認したトンボは、アオモンイトトンボ・クロイトトンボ・グンバイトンボ・キイロサナエ・ヤマサナエ・コオニヤンマ・アオサナエ・オジロサナエ・シオカラトンボ・シオヤトンボ・ショウジョウトンボ・キイロヤマトンボ・コヤマトンボ・オオヤマトンボ・ギンヤンマの計15種類。
遂にキイロヤマトンボを確認出来た為、これまでに確認したトンボは全部で85種類となりました。
今回訪れた場所はホンサナエの産地だったにも関わらず確認できなかったので、どうやらホンサナエはまたしても来年に持ち越しとなりそうです。(^^;)
次回の狙いですが、特に決めていません。もう一度アオヤンマを見に行くか、サラサヤンマの産卵を見に行くか・・・。
発生が始まったというアカネ属を見に行くのも面白そうです。
ひょっとしたら、7ヶ月ぶりに釣り記事になるかも・・・。(゜∀゜;)
コメント
あの場所でWキイロ出ていましたか…。
昨年、キイロヤマは空振りした上、キイロヤマを狙って水面ばかりを見ていたら上空をマルタンが通過していくという悔しい思いをしたので、今年こそはリベンジに燃えます。
ホンサナエは厳しいかもです。
昨年、キイロヤマは空振りした上、キイロヤマを狙って水面ばかりを見ていたら上空をマルタンが通過していくという悔しい思いをしたので、今年こそはリベンジに燃えます。
ホンサナエは厳しいかもです。
Re: タイトルなし
レッドデータランカ-のWキイロ、出ていました!(^^)昼前~昼過ぎの観察だったので個体数はそれほど多くはなかったものの、それなりの数が見られました。あの場所はアオサナエやアオハダ、グンバイと、貴重種の宝庫なんですね。
> 上空をマルタンが・・・
あの場所、マルタンが来るんですか!?(゜Д゜;)近くに産地があるんでしょうか・・・是非探してみたいところです。
明日Takaとメガネサナエを探しに行く、と聞きました。僕は明日成虫(アオヤン)狙いなので帯同出来ませんが、機会があれば是非一度お会いしたいです!(^^)明日の吉報、期待しています!!
> 上空をマルタンが・・・
あの場所、マルタンが来るんですか!?(゜Д゜;)近くに産地があるんでしょうか・・・是非探してみたいところです。
明日Takaとメガネサナエを探しに行く、と聞きました。僕は明日成虫(アオヤン)狙いなので帯同出来ませんが、機会があれば是非一度お会いしたいです!(^^)明日の吉報、期待しています!!
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