マルタン♀を求めて
2012.07.23 - Mon
日を少し遡り、7月21日の土曜日。友人から、数日前早朝の定点池にマルタンヤンマ♀が多数産卵にやってきたとの情報メールをもらいました。これは見に行かなければ!と思い立ったのが土曜日。朝4時半頃に現地集合です。
僕より少し前に到着していた友人からまさかの朝ご飯(某ハンバーガー、今一番話題のヤツ!!)を貰ってしまい(笑)、頬張りながらギンヤンマが羽化しているという場所へカメラを持って見に行くと・・・来た時間が少し遅かったようで、既に大半は飛び立った後でした。

そんな中、右後翅が1枚欠損している写真の個体を発見!なんとか1頭だけでも見る事が出来て一安心です。(´∀`;)

すぐ隣ではショウジョウトンボ♂が夜明けを待っていました。朝露に覆われていて、非常に綺麗ですね。(^^)
しかし。待てど暮らせどマルタン♀は現れません。友人曰く、2日連続で観察出来たようですが、前日に雨が降ってしまったこの日は不味かったかもしれない・・・との事。
通常は朝5時~6時頃が産卵のピークのようですが、朝6時半頃まで待っても現れないため、この日は切り上げる事にしました。なんせ昼から仕事なので、寝直ししたかったんですね。(^^;)(苦笑)
そして迎えた月曜日。友人の強い希望もあり、岡山にマルタンヤンマを見に行く事になりました。
マルタンヤンマ♂を確実に見るならやはり多産する岡山。そして黄昏時になると♀もやってくるので、今の僕らの目的にピッタリと一致します!(`∀´)ノ
早速トンボ刑事さんにある事実を伏せてメールをし、休止個体が一番多くなる昼過ぎに現地到着(ある事実については後述します)。
と、現地には先客が。よく見るとぎんやごさんではありませんか!!(^^)早速3人でトンボ&ヤゴトーク!略してTYT!(デカ、ネタをパクってすみません(笑))
が、ぎんやごさんから、
「今日はマルタンいませんね~・・・。」
というショックなお言葉が。(´Д`;)条件が悪いのは薄々感じていたものの、先達であるぎんやごさんのお言葉を聞くと「やはり今日はダメか」という気がしてきます。(´д`;)
それでも3人で探せばなんとかなる!という事で、頑張ってみたものの・・・。やはりマルタンはいませんでした。時折オニヤンマとオオシオカラがやって来るだけという、なんとも寂しい状況です。

ようやく少し違うトンボが来たかと思ったら、テネラルなオオヤマトンボ♀でした。翅に色が付いていて非常に綺麗なのですが、いかんせん今日の狙いはマルタンヤンマ。うーーん・・・。
ここでぎんやごさんはタイムアップ。僕らだけで頑張る事を約束して解散します。
ぎんやごさん、貴重なお時間ありがとうございました!(^^)
一度場所を変え、すぐ近くにあるミルンヤンマが多数休止する場所へ足を向けてみます。すると・・・。

この場所にいた♀。
あちこちにミルンヤンマがぶら下がっていました。(^^)

別の場所にいた♂。共にまだ若い。
さらに、友人がやや大きな影を発見!

コシボソヤンマ♀でした!そこそこ成熟しており、こちらもシーズンインした事を実感します。(^^)

背面に回りこんで一枚。

すぐ近くではビロエゾ♀も休止していた。まだ未成熟。
一通り付近を捜索した後、晴れてきたので再びマルタンポイントへ。しかしこちらにもミルンが進出しただけで、マルタンの姿はありません。
第二ポイントに移動して捜索後、また第一ポイントへ戻ってじっくりと探してみたものの、やはりマルタンはいませんでした。どうやらこの日はマルタン♂が休止に入るための条件から外れていたようです・・・無念。(´д`。)
それならばとハネビロエゾトンボのポイントを見に行ったり、以前K師匠に案内していただいた湿地を見に行ったりもしたものの、こちらも空振り。やはり前日に雨が降ると全般に良くないようです。

友人が捕獲したタイワンウチワヤンマ♂。今期初確認。

湿地近くにいたリスアカネ。

ビロエゾ生息場所の水溜りで、目視で見つけたビロエゾヤゴ。個体数の多さが伺える。
一度昼休憩を挟み、時刻は16時前。特に狙う物も無くなったので、早くもアオヤン池に行き、黄昏時まで粘る事にしました。

アオヤンマ♂。

18時過ぎに登場したアオヤンマ♀。
しばらくギンヤンマやアオヤンマと遊んでいると、何故か友人が驚きの表情を浮かべています。どうしたのか聞いてみると、網の柄の先からあるものが出てきたというのです。そのあるものとは・・・

カマキリの卵塊。(゜Д゜)(笑)
既にカマキリは孵化した後のようで、卵塊にはカマキリが出てきたと思われる無数の孔が・・・
ってちが~~~~~~~う!!(゜Д゜;)
カマキリが孵化したかどうか等は関係なく、何故友人の網の柄からカマキリの卵が出てきたのか、という事が問題なのです!!まぁある意味どうでもいい事ですが。(笑)
そうこうしていると、割と早い時間からヤブヤンマが上空を飛び始めました。曇ったり晴れたりを繰り返していた天気のせいでしょうか。が、

300ミリ望遠ではこれが限界・・・。左二つはヤブヤンマ、真ん中・右から2番目はギンヤンマ、右端はオニヤンマだと思われる。
高。(゜Д゜)
目測で上空20m~50m程の場所を飛んでおり、全く降りてくる気配がありません。
時刻が過ぎるに従って上写真のようにギンヤンマも混ざりだしたものの、依然として高いまま。しかも不味い事に、18時を過ぎた辺りから綺麗に晴れ始めました。
こうなると上空を飛んでいたトンボ達もどこかへ消え去ってしまいます。なんとなく今日はダメかな~と思っていると・・・19時前、仕事を終えたトンボ刑事さんが、 アイスの差し入れを持って来てくれました!(^^)
ここでデカから一言、
「ネアカがいると聞いてきたんですが!!(笑)」
そう、実は前日の日曜日、友人が豊岡にて捕獲したネアカヨシヤンマ(またの名を伝説の生き物)(笑)を連れてきていたのです!!
しかしお仕事中であるデカにこの事をメールしてしまうと、お仕事が手につかなくなってしまうのではないか・・・そう心配した僕と友人は、その事実を伏せて連絡しよう、という事にしたのです。(笑)
ここでデカはネアカと感動のご対面を果たすのですが、僕はまだネアカと対面していません。ネアカだけは自分の手で捕まえてから対面する、と維持を張りまくった結果です。(笑)
伝説の生き物、ネアカヨシヤンマを見てみたいと思った方は、トンボ刑事さんのブログ、もしくは近日更新予定の友人のブログへ!(笑)
僕もネアカ見たかった・・・。(´∀`;)
デカが感動のご対面を果たした直後、突如上空にトンボ達が登場!慌てて3人で網を構え、上空を睨みます!!
しかし明らかにヤブヤンマ♂の数が少なく、飛んでいるのはヤブヤンマ♀にアオヤンマ♂♀、ギンヤンマ♂♀。そして時折高いところをマルタン♀が通過するという構図です。
一度目の波が去ったところでデカに頂いたアイスを食し、体力・気合いはMAX!!再び網を構え、二度目のピークを迎えますが・・・明らかに体型の違うヤンマが増えています。
特徴的なシルエットからコシボソヤンマだと判ったのですが、ヤブ♂やマルタン♂♀の姿がありません。どうやら時間が遅くなってくると、コシボソの数が増えてくるようです。
とここで、友人がヤブヤンマ♀を捕獲!さらに立て続けに、今度はデカが華麗な網捌きでコシボソヤンマ♂を捕獲!
あっという間に二度目のピークが過ぎた為、デカが捕獲したコシボソヤンマ♂を譲っていただき、写真を撮影します。

撮影後、一声かけてリリース。これぞ若葉町トンボ捜索隊の心得!
この後まだコシボソヤンマをメインに黄昏飛翔はあったのですが、結局僕は捕獲出来ず。
原因の一つに、今回から持ち込んだ5mのロングネットがあります。
50cmという大きな枠をセットした5mのロングネットは、重くて振りにくい上にタイミングが非常に取り辛いのです。友人は腕力と野性的カンで見事に操るのですが、どうやら僕には長期的なトレーニングが必要なようです。(´∀`;)
結局数える程しか網を振れず、この日は終了。デカと解散して、僕らも岡山を発ちました。
デカ、差し入れありがとうございました!!そしてネアカとの感動のご対面、おめでとうございます!!m(__)m (笑)
この日確認したトンボは、クロイトトンボ・モノサシトンボ・キイトトンボ・ギンヤンマ・アオヤンマ・ヤブヤンマ・ミルンヤンマ・コシボソヤンマ・マルタンヤンマ(目視)・タイワンウチワヤンマ・コオニヤンマ・オニヤンマ・エゾトンボ・ハネビロエゾトンボ・オオヤマトンボ・シオカラトンボ・ショウジョウトンボ・チョウトンボ・ハラビロトンボ・マユタテアカネ・リスアカネの計21種類。
マルタンヤンマが見られなかったのが非常に心残りです。(´д`;)なんとかもう一度マルタンヤンマの姿を見たいところ・・・。特に♀は一昨年から見れていないので、なんとかして見たいものです。
しかし!!
マルタンヤンマ♀も見ないといけませんが、僕には何としてでもネアカヨシヤンマを自分の手で捕獲・撮影するという崇高な(?)義務があります!!(`Д´;)ノ
という事で、次回は県北部に遠征し、何が何でもネアカヨシヤンマを捕獲してきたいと思います!!
乞うご期待!!(`∀´;)ノ
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