岡山遠征~やはりナゴヤサナエは難敵だった~
2012.09.08 - Sat
今日の記事は、金曜日の姫路市捜索の模様と、土曜日の岡山捜索(トンボ刑事さんとの合同捜査)の模様を併せて書きたいと思います。(^^)~~~~~~~~~~~~~~~~~
金曜日。仕事の都合で姫路におり、この日の仕事は晩から。そこで、姫路市産のオオルリボシヤンマとコシボソヤンマのリベンジを目論み、朝一から出かけてみました。
現地に着いたのは7時半。ですが流石に時間が早すぎたようで、オオルリの池、コシボソの水路共に何もおらず。
しばらく辺りをうろうろして時間を潰した後、8時半頃再びオオルリの池を覗いてみると・・・1頭のヤンマが池の上を旋回しています!いきなり本命に遭遇か!!と色めき立ち網を構えたものの・・・何か様子が変です。
オオルリなら翅を殆ど動かさずにぐる~っと円形に旋回しているはずですが、この個体は時折後翅をバタつかせているのです。
あれ・・・まさかヤブ・・・?(゜Д゜?)
久しぶりに慎重な本気モードとなった僕。近づいてくる瞬間を狙って・・・スイングッ!!
見事捕獲したものの、以前オオルリを逃がしてしまった時のように裏返りかけるネット!!逃がしてなるものかと、そのまま強引にネットを叩きつけて無事御用。網から出てきたのは・・・?

ヤブヤンマ♂キターーー!!!(゜∀゜)
この時期にまだこんな綺麗な個体が見られるんですね!!無類のヤブ好きである僕はこの時点で大満足。(笑)

帰る前に撮影したやらせ写真。4枚撮っただけで飛び立ってしまった。
しかしこの日の目的はオオルリ。ヤブ♂を観察した後、池の上を見回してみると・・・奥にもう1頭のヤンマを発見!!

逆光で見にくいものの、

明らかにオオルリと判る写真を撮影出来ました。これでなんとか「姫路市内の低標高の池(200m未満)にオオルリがいる」証拠を残すこと成功です。(^^;)

ひどい逆光・・・。
この個体は9時頃まで摂食飛翔した後、山の方へと消えていきました。
この後コシボソも探してみたものの、3頭の♂が水路から飛び出した所を見たのみ。撮影はできませんでした。この日はこれにて終了です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
翌日の土曜日。予報では悪天候でしたが、どうしてもデカと合同捜査がしたい!!(゜Д゜♯)という事で、朝から岡山に向かうことにしました。
8時過ぎに岡山駅まで迎えに来ていただき(いつもありがとうございます)、一路目的の川へ。航空写真を使って念入りに調べ上げたポイントへと向かいます。この数日前にその場所の近くを訪れた友人もナゴヤサナエ♂らしきトンボを確認したとの事なので、期待が高まります。

非常に良い雰囲気だが降りられなかった場所。
動き回って川原に降りられるポイントに到着し、しばらく川をボ~~ッと見ていると・・・前方から飛んでくるひょろっとしたサナエ。
どういう訳かガン見してしまい、硬直してしまう僕。(゜д゜;)
そして眼前3mほどの所でくるっとターンして、上流側へ一目散に飛んでいくひょろっとしたサナエ。
・・・・・・・・・・・・・・・
どう見てもナゴヤサナエやないかーーい!!(゜Д゜♯)
すぐ近くに川遊びをしていた先客が居たため、かなり警戒していたのでしょう。僕らのすぐ近くにやってきたサナエは、探雌飛翔をしているナゴヤサナエ♂だったようです。(´д`;)
しばらく待ってみたものの、この後表れたのはオオヤマトンボとオニヤンマ、ハグロトンボのみ。仕方なく移動し、あちこちを探し回ります。
が、中々良いポイントは見つからず。道中オナガサナエが見られそうな雰囲気の場所があった為に降りてみたものの、


コオニヤンマが産卵していただけで目ぼしいエモノはいませんでした。写真の後ろ側にはハグロトンボが写っていますが、彼らはこの時期何処にでもいますね。(^^;)
さらにこの後ミヤマサナエが見られそうな場所も捜索。

あまりに良い雰囲気だったため、随分久しぶりに裸足で川の中へ入っていくことにしたのですが(笑)、ミヤマサナエはいませんでした。何処にいるんだ・・・?(´∀`;)
こうして午前中の捜索は終了。新産地捜しばかりとなったため、デカの息子さん達はかなり不満そう。(苦笑)子供達よ、トンボ家さん達はこうした地味~~~~~な努力を日々続けているのだよ・・・(`∀´。)(笑)
一先ず昼ご飯という事でうどん屋へ。ここでデカにお昼ご飯を奢っていただいてしまいました!!
デカ、ご馳走様でした!!m(_ _)m
店から出る頃には、天気予報がバカバカしくなるほどの晴れ!!これはヤンマしかないだろうという事で、今が旬のオオルリボシヤンマを狙って、デカのオオルリポイントまで連れて行って頂くことに。
あわよくばその場所で僅かにデカが捕獲・確認しているというルリボシヤンマと、その周辺地にミヤマアカネの産地があれば・・・と期待します。
が、予定よりも随分早い時刻に到着(14時前)。流石にこの厚い時間帯では、オオルリボシヤンマは期待できません。

池の周囲にはネキトンボやナツアカネが多数おり、


ネキトンボは産卵もしていましたが・・・距離が遠いためピントも合わずにブレッブレ。(´∀`;

連結を解いて警護飛翔する♂・・・だが見にくい。(苦笑)
結局まともな写真を撮影することは出来ませんでした。何処かでリベンジしたいものです・・・。
ネキをしばらく観察した後、ふと上空を見上げると・・・

ようやく1頭のオオルリが飛来!!が、この個体は上空で摂食した後、水浴びをして飛び去ってしまいました。やはりまだオオルリの時間には早かったようです。
オオルリのピークである15時過ぎまで時間を潰すべく、一度来た道を引き返していきます。
その道中、車の前を素早く横切るノウサギを発見。当然一同の目は釘付け。そのまま通り過ぎかけたものの、僕の視界の端に(隠れているつもりの)ノウサギが見えました。
子供達に「ノウサギ見たい??」と訊くと、「見たい見たい!!」との声。
よーーしいっちょう獲ったるでーーー!!(゜∀゜♯)ノ
と、捕虫網を持って(笑)ノウサギがいた場所へ。そして、

捕獲!!(゜∀゜) (違)
あくまで観察するために捕獲したのであって、決してウサギナベにしようと思っているわけではありません!!(゜Д゜;)(笑)
間近で見る野生のノウサギに、子供達は(いや大人たちも?)大喜び。勿論撮影後に逃がしてやりました。
ノウサギ君、驚かせてごめんよ。(^^;)
この場所から離れ、ミヤマアカネドンピシャと思える山の斜面にある田んぼに到着。やや広すぎる上に上空が開けすぎているものの、高標高で田圃の脇には流水。非常に良い環境です。が、

どういう訳か、いるのはナツアカネばかり。

殆どの個体が半成熟でした。何故ミヤマアカネはいないのでしょう・・・。(´д`;)
この付近をしばらく捜索してみたものの、ミヤマアカネの姿は無し。時間もそこそこ潰れたので、再びオオルリのポイントへ戻ってみることにしました。

到着して早々上空を舞うエゾトンボ属を発見しましたが、流石に高すぎて捕獲は出来ません。う~ん気になる・・・。
そして池の方はというと・・・いました、オオルリボシヤンマです!!時折ファンブルする個体もおり、そこそこの数が見られます。

とりあえず捕獲した1頭。
この日は全員がオオルリボシ♂を捕獲。特に隊員2号こと弟君は初のオオルリ捕獲だそうで、嬉しそうでした。(^^)
飛翔写真も撮りたかったので、デジ一を向けてみたものの・・・


なんだかあまり上手くいきません。(´∀`;)今日は撮影より捕獲したいデーのようです。(苦笑)
しばらくオオルリ♂の観察を続けていると・・・明らかに黒っぽい♀個体がやってきましたが、その影は明らかにルリボシ♀に見えます。デカはまだルリボシ♀を見たことがないとの事だったので、大人気ないほどの超ガチモードでフルスイングッ!!そして見事捕獲!!

やらせ写真。
ルリボシヤンマ♀キターーー!!!(゜∀゜)
僕は今年初、そしてデカはこの場所で初確認となるルリボシヤンマ♀です!!(^^)

背面から。
やはりルリボシヤンマといえばこの背面でしょう。キラキラしていてスバラシイですね!!(´∀`)
しばし撮影を楽しんだ後池に戻ると・・・オオルリの青色型♀が登場、産卵を始めました!!前回は黄緑色型の産卵を撮影したので、これ幸いとシャッターを切ります!!

産卵場所を求めてホバリング。逆光・・・。
しばらく産卵に適した場所を探し回った後、


着水して産卵を開始しました。しかし足場が安定しなかったようで、すぐに移動。

ストロボ無し。

ストロボあり。
今度は落ち着ける場所だったようで、じっくりと産卵しています。ある程度産卵したらまた場所を変え、


再び産卵。この個体、足場が安定しない時は翅を動かしてバランスを取りながら産卵していました。

この個体はオーソドックスな産卵姿勢のみで産卵を続けた後、♂に追われて何処かに飛び去っていきました。
この個体を観察した後、またやってくる♀に備えて網に持ち替えます。すると、前方から♂に追われながらやってきた個体は・・・明らかに黄緑型の♀!!
デカ曰く、この場所でまだ黄緑型♀は確認していないとの事で、大人たちは一気にヒートアップ!!(笑)
3頭の♂に追われながら時にファンブルし、高速で飛び回るオオルリ♀。やっと静止したかと思い、慌てて追いかけようとすると・・・お兄ちゃんから衝撃の一言。
「あれ、ギンの♀やん!!要らん!!」
いやいや、確かにオオルリの黄緑型♀だったんだって!っと、網を持ってその場へ急ぐ大人二人。(笑)
が。僕らが近づいたことによって飛び上がったのは・・・
ギンヤンマの♀。(゜Д゜;)
いやいや、確かにオオルリ(黄緑型♀)だったんだって!!(´Д`;)と、半分涙目の大人二人。どうやらファンブルしている間に入れ替わってしまったようなのですが、子供達は疑いの眼差し。(笑)
まさか見間違いではないよな~~と思いつつ、疑わしい池の奥の隅っこへ。と、物陰から飛び出てきたのは・・・やはりオオルリ黄緑型♀で間違いありません!!
飛び上がったことにより2頭の♂に見つかり、団子状のまま猛スピードで突っ込んでくるオオルリ達。♂は必要ないので、またも大人気ないガチモードのフルスイングで、見事先頭にいた♀を捕獲!!

この場所ではオオルリボシヤンマ黄緑型♀は初確認だったそうで、なんとか面目躍如です。(^^;)見間違いじゃなくて良かった・・・。(苦笑)
皆でオオルリ観察を堪能していると、今度は池の縁で何やらホバリングする怪しげな個体。そう、ルリボシヤンマ♂が登場したのです!!
この日絶好調だった僕に網を託してくれたデカファミリーの為にも、なんとか捕まえたい!!とスイングした網は・・・
事もあろうにネット部がぐりっと捩れてしまい・・・
網の縁がルリボシヤンマの翅に直撃。(゜∀゜;)
目の前でクルクルクルクルッ!!!と回るルリボシヤンマ。すぐさまホバリングして体勢を立て直したかと思うと、一目散に山の中へ帰ってしまいました・・・。無念。(´Д`;)
すみません・・・と謝罪したところ、デカは「いいですいいです、外すのは普通ですから!(笑)今日はルリボシ♀も見れましたし!」と気遣ってくださいます。一方子供達は、
「イィイ~~~~~!!!!(`∀´)(笑)」
と満面の笑み。どうやら「捕れる/獲れない」よりも、完璧を続けていた僕が網を外したのが嬉しかったよう。(笑)この日唯一となってしまったルリボシ♂を捕獲しそびれたショックから随分と救われました。ありがとう子供達よ!!(´∀`:)(苦笑)
この後もしばらくオオルリボシヤンマ♂の観察を続け、

やらせ写真を撮影したところでこの日は終了としました。
この日(土曜日)確認したトンボは、ハグロトンボ・アオモンイトトンボ・クロイトトンボ・セスジイトトンボ・オオルリボシヤンマ・ルリボシヤンマ・ギンヤンマ・ナゴヤサナエ(目視)・コオニヤンマ・オオヤマトンボ・オニヤンマ・シオカラトンボ・ウスバキトンボ・ナツアカネ・ネキトンボ・謎のエゾ属1種の計16種。
デカファミリーのおかげで、非常に楽しい1日を過ごすことが出来ました。
デカ、刑事K君、隊員2号君、ありがとうございました!!m(_ _)m
次回の予定は未定ですが、まだまだ続くトンボシーズンを楽しみたいと思います!!(`∀´)ノ
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