目的種は観察したものの・・・~目標はそっちのけ~
2013.05.20 - Mon
前日の晩友人と姫路市のムカシトンボポイントの話をした際、「おそらくクロサナエの産卵も観られるんじゃね?」という流れになり、午前中だけ出掛けてみる事にしました。一応本命はムカシトンボの産卵撮影です。週間予報では ずっと雨だったものの、曇り後晴れに変わったのも大きいですね。今年の捜索は、幸運にも雨にあたりません。(^^)
ムカシトンボの産卵を観てからクロサナエ、という予定の為、現地には8時過ぎに到着。林道を摂食飛翔しているムカシトンボは目的ではないのでスルーしつつ(笑)、沢沿いに登っていきます。
時折ムカシトンボ♀が産卵に来そうな場所を調べながら歩くのですが、前日の雨の影響で川は増水気味。流れも強くかなり歩き難い状態です。
それでも気合いを入れて探しながら、以前羽化観察を行った場所に到着。流れや植生の雰囲気も良いので、この付近で待ってみる事にしました。

この日はこの光景がよく見られた。
ほどなくして探雌飛翔中のムカシトンボ♂が通過し始めます。が、いかんせん文字通りの「通過」。曇り空で高湿度の状況がイマイチなのかもしれません。
なんとか撮影を試みたものの、まともな写真は1枚も撮影出来なかった為、観察を続ける友人と別れて周囲を歩いてみる事にした僕。歩き難い道に苦戦しつつもうろうろしてみた結果、

こんな感じの小さな沢を発見。これならクロサナエが見られるかな?と思った矢先、突如小さなトンボが飛来!急いでカメラを構えて撮影してみますが、

ボッケボケのブッレブレ。(゜∀゜;)
目的のクロサナエ♀に間違いないのですが、

よく見ると卵が落下中。

いかんせん薄暗い為にシャッタースピードは1/50(絞り優先)。これではまともに撮影出来ません。急いでストロボを使おうとしたところで、突如表れた♂が♀にタックル!!その瞬間を捉えたのが、

こちらの写真。(゜Д゜;)ブレていなければ貴重な写真になったはずなのに・・・惜しいところです。
この2頭はこのまま連結し、飛び去ってしまったのですが・・・この間、わずか7秒あまり。悔しさに地団駄を踏みつつ、友人の所へ戻って報告。と、

僕らのすぐ近くにクロサナエ♂が制止!数秒で飛び去りましたが、こちらにもムカシトンボと共にやって来ているようです。
しかし、時間的には完全にサナエの産卵タイム(10時頃)。なので足場も良くて観察しやすい先程の場所に、友人と共に戻る事にしました。
お互いが被らない位置に陣取り、しばらく待ってみると・・・

暗い・・・。
僅かな晴れ間が見えた瞬間、クロサナエ♂がテリを張りに登場!これにはテンションが上がります!

制止し直した♂。こっち向きじゃないと水場が見えないはず。(笑)焦ったためにピンボケ・・・。
が、♂は10秒程で樹上に上がってしまいました。どうやら僕らと違って、長時間♀を待つ気はないようです。(苦笑)

ようやくまともな1枚。
しかし割とすぐに戻ってくる♂。一体何がしたいのか・・・。(苦笑)
この♂も空が曇ると姿を消し、その間時折ヒルの被害に辟易しながらも、ただひたすら♀を待っていると・・・

ボケボケ。腹端にピントが来てしまった。
また新たな♀が産卵にやって来ました!が、


共に卵が見えるがボケブレ。(泣)
産卵時間は1分に満たない程で、あっという間に飛び去ってしまいます。またしてもまともな写真が撮影出来ませんでした・・・無念。(´Д`;)
この日三回あった撮影のチャンスは、

これが一番マシ。
納得のいく写真が撮れないまま終了。これは早急にリベンジが必要です。(`д´;)ちなみに友人は、見事な写真をゲットしていました・・・流石です。

突如頭上に現れた円形の虹!!コンデジで撮影。

帰り道で発見した(今年初)ミヤマカワトンボ。
昼前になった為、これにて観察は終了・・・のはずでしたが、もう一ヶ所寄り道。ダビドサナエを見たいという僕の希望で、昨年友人が多数のダビドサナエを発見した場所へ向かいます。が、

どういう訳か、発見出来たのはこの1頭のみ。底石の状態が若干変わっていたせいかもしれません。
友人は夕方から仕事の為、ここで一旦終了。僕も帰ろうと思っていたのですが、空があまりに見事に晴れた為、観察を続行!以前トラフを捕獲した池へ行ってみました。
時刻は14時過ぎと暑い盛りですが、

池には真っ赤なショウジョウトンボ(今年初確認)が多数。

クロイトトンボもシーズン真っ盛りで多数見られた他、

ヨツボシトンボも発見!さらにギンヤンマとトラフトンボも池の中央付近を盛んに飛び回っていました。
また移動し、今度は加西市の定点へ。

コンデジで接近して撮影。
最初に登場したのはヤマキマダラヒカゲ(と思われる蝶)。つい最近チョウの図鑑も購入したので、積極的に狙って行きたいと思います。(^^)
本命のトンボはコヤマトンボやサラサヤンマを期待したのですが、残念ながら空振り。

モノサシトンボは例年通りに発生が始まっていました。そして、




池の方では産卵中のフタスジサナエ♀が多数見られました。
また、こちらでも飛び回るトラフトンボを確認出来たため、飛翔写真を狙ってみると・・・

なんだか不自然なカットが撮影できました。(゜∀゜;)(苦笑)

この個体はクロギン♂を何度も追い払うツワモノだった。
しかしこの場所、昨年まではヨツボシトンボが(時間帯を問わず)所狭しと飛び回っていたのですが、この日は2頭だけ。先週の火曜の朝も1時間だけ様子を見に来ていますが、その時も1頭だけでした。
もう一つの池でも3~4頭しか見られなかったのですが、一体何があったのでしょうか?少々心配です。(´д`;)
この時点で時刻は15時過ぎ。トラフトンボの産卵には少し早いので、一度この場所を離れてオグマサナエがいる池の様子を見に行ってみました。

オグマ♂は割と普通に制止しており、

首をグリグリ回す個体も発見!(笑)どうなっているのか驚きつつも接近してみると、

何事も無かったかのようにこっちを見ていました。どういうこっちゃ・・・。

個人的に、この日最も納得出来た1枚。ノートリミング。
テリを張る♂を横目に♀が来ないかしばらく待ってみましたが、登場する気配はありません。そのうちトラフトンボが気になり始めたので戻ろうとした矢先、奥の方で産卵中のオグマ♀を発見!(゜Д゜;)
慌ててカメラを出して近づいたものの、まともに撮影する間もなく飛び去ってしまいました・・・無念。(´д`;)
もうしばらく待ってみる事にしたものの、

何故かニホンカワトンボ(淡橙色♀)が登場したり、

オグマかと思ったのに残念。
フタスジサナエの交尾を目撃しただけ。やや空振り感を味わいつつ、トラフを見に戻ってみました。
が、結局♀はやって来ず。2箇所目の池も再訪しましたが、やはり♂が摂食飛翔しているだけでした。

もう老熟状態のタベサナエ。
最後に定点のクロギンを観察しに行き、この日は終了です。
この日確認したトンボは、アサヒナカワトンボ・ニホンカワトンボ・ミヤマカワトンボ・クロイトトンボ・アオモンイトトンボ・モノサシトンボ・ギンヤンマ・クロスジギンヤンマ・ムカシトンボ・トラフトンボ・タベサナエ・オグマサナエ・フタスジサナエ・クロサナエ・ダビドサナエ・ショウジョウトンボ・ヨツボシトンボ・シオカラトンボ・シオヤトンボの計19種。
ずいぶん暖かく(というか暑く?)なり、見られる種が随分増えてきました。これからがシーズン本番という感じですね。(^^)
さて次回ですが、当然
クロサナエのリベンジに行ってきます!(゜Д゜#)
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