ガサ入れ2DAYS~2日目はサナエ&ヤブヤンマ!~
2011.03.23 - Wed
ガサ入れ2日目(日曜日)。この日は午後から雨の予報だったので、朝から出かける事にしました。前日の打ち合わせで、狙いと行く場所は既にリストアップ済み!・・・と言っても、いつもながら全部友人が見つけた場所で、僕は車の助手席にただ乗っているだけ。いつもすまんね・・・(´∀`;)
まずは僕も何度か訪れた事のある、大きめの池へ。オオヤマトンボやコフキトンボを確認していますが、友人の予想ではフタスジサナエやオグマサナエが生息していそうとの事。
池の水はかなり引いており、以前水場だった場所に、泥底の水溜まりが出来ています。早速ガサ入れする友人。

上:池の中に残った鹿らしき足跡。下:フタスジサナエの終齢ヤゴ。
フタスジサナエキター!(゜∀゜)
いきなりの本命ゲットに、テンションは最高潮!この場所には多数のフタスジサナエヤゴが生息しており、来月に来れば成虫が見られそうです!(^^)
続いて、以前オニヤンマを多数確認した、通称オニヤンマのスクランブル交差点へ(笑)。・・・しかし予想に反して何も捕れず。この日は多くのポイントを回る為、早々と移動です。
次は、先の交差点のすぐ上にある池&水路。水路は人工的に作られたごく小さなものですが、溜まり場が砂礫底だったのでガサ入れしてみると,

左上:フタスジ発見地のシオカラトンボヤゴ&クロイト属のヤゴ。右上:池にいたオオシオカラトンボの終齢ヤゴ。羽化は間近。
左下:水路にいたオニヤンマヤゴ。右下:水路の溜まり場。
オニヤンマ発見!やはり砂に潜っていたようです。オニヤンマは3~4年1化なので、この大きさ(齢期)なら、羽化はきっと来年以降でしょうね。そして池の方は、長靴を忘れたため奥まで行けず・・・。手前の泥の中でオオシオカラを発見しただけ。
どんどん行きます、次はこの池の上部にある、ミヤマカワトンボ♀を多数発見した、閉鎖環境の河川。ここは僕のリクエストで、ミヤマカワ以外にアサヒナカワトンボが見れると思ったのです。
が。何度やっても捕れるのはドンコばかり。中には15cmほどのビッグサイズも(笑)。もう切り上げるか、と思った矢先。友人が奥から戻ってきました。網の中には何やら獲物が!

上:アサヒナカワトンボヤゴ。真ん中:生息環境。下:ニホンカワトンボ(左)とアサヒナカワトンボ(右)のヤゴ、尾鰓比較。
やはり生息していました、アサヒナカワトンボ(終齢)です!友人曰く、彼らは水中の草に掴まっているので、その近辺を重点的に探ったとの事。上の尾鰓比較写真を見ると判るんですが、ニホンカワの尾鰓は、上端が角張ります。対してアサヒナは角張らず丸い。そして、ニホンカワよりもさらに寸詰まりな印象です。
少し前までは、ニホンカワはヒガシカワトンボやオオカワトンボ、アサヒナはニシカワトンボと呼ばれていました。アサヒナは、日本トンボ学会会長であり、トンボ界の権威である朝比奈氏の名前からきているそうです。
ここはこれで切り上げてまた移動。次の場所は珍しい湿地。サナエは確実で、ネアカヨシヤンマがいればラッキーという感じです。友人によると、前回来たのは真夏の昼だったため、この時期にヤゴを確認しておきたいとの事。
早速足場を確認して湿地に降り立ち、ガサ入れ。すると、1度に数頭のヤゴが入るほどの生息密度!

写真上:湿地の環境。写真下:確認したヤゴたち。
ここはヤマサナエの多産地だったようです!これは大きな収穫。
そして、オジロサナエも多数見つかりました。ここは流れがある訳でなければ、砂礫底でもありません(完全な泥底)。オジロヤゴは流下すると言いますが、これは一体・・・?
他にはオニヤンマとシオカラトンボ。今回は残念ながら、ネアカヨシヤンマは発見できませんでした。
この辺りで、僕の花粉症がピークに。それもそのはず、
辺りに生えているのは全て杉。(゜∀゜;)
完全に杉の本拠地。もう悲惨な状態に(苦笑)。それでも頑張って撮影し、また移動。
この後幾つか回った池は外れが多く、ブルーギルが入ったりする始末。まぁこんな事もあります。

ヤゴ以外のめぼしい生物。左上:ヌマムツ、右上:ドンコ、左下:野生化したオランダガラシ(クレソン)、右下:ブルーギルの幼魚。
次のポイントは、夏に友人がエゾ系(おそらくタカネ)を見たという池・・・というか大きな水溜まり。落ち葉がかなり堆積しています。これは憧れのヤブヤンマがいるだろう!という事で、水溜まりの縁の落ち葉をガサガサ。すると、

上:ヤブヤンマヤゴ。下:またしてもタベサナエ。
ヤブヤンマGET!(^∀^)
狙い通りです!3度の網入れで、3頭を捕獲できました。脚の模様、シブイ体色。ヤンマらしいフォルムに、逆台形ともいうべき頭。複眼は個体の成熟度合いによって微妙に違います。捕獲してみて判ったのですが、
ヤブヤンマはヤゴの時から格好いい。(゜д゜)
これはもうなんとしてでも、今シーズン中に成熟♂を捕獲せねば!彼らは成熟すると、あまり水域には来ず、林間部(かなり上空)などを摂食飛翔します。
捕獲はギンヤンマ等とは比較にならないくらいで、容易ではありませんが、それでもなんとか捕獲したいものです。
タベサナエはもう生息場所が完全に掴めたような気がします。ぶっちゃけ山中なら何処にでもいるような・・・流石サナエ科の普通種・・・。
この後また幾つかポイントを回った後、最後に昨日のポイントへ。エゾ系がなんだったのか、捕獲して確認するためです。しかし、何度やっても確認できませんでした。タベサナエは30頭以上確認できたのに・・・(笑)。
こうして、昼過ぎにガサ入れ終了。かれこれ5時間はやっていた事になります(笑)。
ヤマサナエやタベサナエ、コヤマトンボ、フタスジサナエの多産地が見つかり、アサヒナカワトンボやニホンカワトンボの生息地も発見。非常に内容の濃い2日間でした。
シーズン開幕までに、もう一回くらい行きたいものです。(^^)
コメント
ブログ再開。
ブログ再開おめでとうございます。
そうそう、コフキトンボも割と大きめの池や半流水域を好むんですよね。
コフキのヤゴも採れるとよいですね。
そうそう、コフキトンボも割と大きめの池や半流水域を好むんですよね。
コフキのヤゴも採れるとよいですね。
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