今日もガサ入れ!~日淡メインの1日~
2011.04.02 - Sat
ついに念願だったデジタル一眼レフカメラ、NIKON D5000を入手しました!(^^)初めてデジカメを買ったのが中学生の時で、足かけ約10年。昨年から購入計画を立て、ようやくの購入です。

機種も色々と検討したのですが、エントリーモデルとして人気の高いD5000Wズームキットに決定。コストパフォーマンスもさる事ながら、このクラス中最高レベルの描写力。この新・愛機を活躍させるべく、早速持って行くことにしました。
そして前回、ヨシノボリの同定で苦労した事をふまえ、アクリル材を買ってきて観察ケースを自作。

大ケースの方は横幅16cm強、奥行き6cmほどで、間に間仕切りを入れられる作りになっています。日淡会で作り方を紹介していたので、参考にさせてもらいました。小さい方は、小魚を観察するのに最適なはず。
朝8時半に出発し、一路兵庫県内陸部へ。山間部にある池周辺の、コンクリ固めの水溜まりでガサ入れ開始です。すると・・・

写真左上:タカネヤゴ。写真右上:タカネヤゴの背棘。写真下:タカネヤゴがいた水溜まり。
いました、本日の本命一種目、タカネトンボのヤゴです!背棘を確認したので間違いありません。ここではタカネトンボがワッサワッサ。数度の網入れで13頭も捕獲出来ました。
途中何カ所か存在している水溜まりでも、タカネヤゴを多数捕獲。どうやらこの周辺は、タカネトンボの多産地のようです。
そんな中、少し面白い湿地状の場所を発見!

これはかなり期待出来るだろう!と思った矢先、友人がニホンヒキガエルを発見(笑)。写真も撮影しているのですが、ちょっとグロテスクなので掲載しません(笑)。(^^;)一応兵庫でCランクの貴重種です。
この後二手に分かれてガサ入れを開始すると、捕れるわ捕れるわ・・・
オニヤンマの終齢。(゜∀゜;)
普通は砂底の流水部に生息しているはずなのですが、ここは泥底の淀み。止水系であるタカネの若齢と一緒に網に入るのは、かなり異例かもしれません。
その他、二人でミルンヤゴを3頭、友人が少し奥で本命2種目のヒメクロサナエヤゴを捕獲!

この場所で捕獲したヤゴたち。左上:オニヤンマヤゴ終齢。左下:ヒメクロサナエヤゴ&右側にタカネ若齢。右:ミルンヤンマ。
この場所以外でも、オニヤンマ&ミルンヤンマの流水種と、止水種のタカネトンボを同時に捕獲。淀み部まで流下しているのでしょうか?
次のやや開けた沢では、タカハヤとスジエビの仲間を確認。ヤゴはいませんでした・・・。

普段僕らが見ているスジエビは、ラインの色が黒いのですが・・・この場所のエビは褐色。別種なのでしょうか??
この付近はこの辺りで切り上げ、次は近くにある滝へ。最近道が整備されたようです。これなら安心、と思いきや、
この道作ったのだれじゃーー!!(゜Д゜#)
山道はかなりの急勾配というだけでなく、なんと途中で道が崩壊していたのです(苦笑)。そんな中、昔から登山をしていた友人は、僕を気にしながらもサクサク進んでいきます。
やはり基礎体力に根本的な違いが・・・(´Д`;)
およそ500m降り、ようやく到着。途中の沢では、ミルンを1頭ずつ捕獲しています。
早速オニューのデジ一を取り出して滝の撮影を開始!

こちらはシャッタースピード1/1000、絞りF値を5(だったかな?)に設定して撮影。弾け飛ぶ水滴がバッチリ写っています。
・・・後でコンデジで撮影してみたら、ほぼ同じ写真が撮れたのはいかがなものでしょうか・・・。(゜∀゜;)(苦笑)

かたやこちらは、シャッタースピード1.6秒、絞りF値を25(最大値)、ISO感度と露出補正値を限界まで下げて撮影。この日は見事なまでの快晴の上にフィルタが無い為、この辺りが限界です。(^^;)しかし、滝の水が糸のよう。この辺はやはりデジ一ですね。
この間友人は、滝横の淀みでヒメクロサナエとクロサナエのヤゴを捕獲していました。
この場所を切り上げ、上まで登ります。時間をかけて登ったものの、やはり降り以上にキツい・・・。長靴で登る場所ではありませんね(笑)。
次のポイントは、車で峠を降り、その道中にある小さな沢。渓流に住むヤゴを狙います。奥に入ると、すごく小さな淵を発見。何かいるかな~、と網を一発ザブン。網を上げて驚愕!

アマゴだぁ~~~!!!(゜∀゜)
ご覧ください、この見事な鰭とパーマーク、そして天然個体特有の発色!各地で釣り用に放流が行われていますが、この個体は完全な天然物。兵庫ではBランクに設定されています。
これには思わず友人とハイタッチ!オヤニラミ以来の衝撃です。(^^)
この場所では他に、数種の川虫を発見しただけだったので、一気に中流部まで下る事にしました。

左上:河川中流部の流れ込み。右上:カワムツ幼魚。左下:カワヨシノボリ。右下:左からクロサナエ、ダビドサナエ、ミヤマカワトンボのヤゴ。
この場所のミヤマカワトンボは発生が少し早いせいか、既に終齢でした。他には、オニヤンマやコシボソヤンマを捕獲。
さらに降り、道中にある、とある野外活動センターへ。この辺りからひどい強風が吹き始め、かなりの寒さに。そんな中、廃プールの落ち葉に網を入れると・・・

大量のクロスジギンヤンマ終齢ヤゴを発見!!(゜д゜;)確認したのは10頭以上。1頭だけ亜終齢の前の個体がいたのですが、いつもお世話になっているYacchanさんによると、この個体はイレギュラーである「秋のクロスジギン」になる可能性があるそうです!(^^)
そして、ショウジョウトンボの若齢も1頭確認出来ました(写真内)。
続いて、センター内を流れる小河川で日淡狙い。するといきなり友人がレア種を捕獲!

アカザだぁ~~~(゜д゜;)
こちらも兵庫Bランク。夜行性で、胸鰭と背鰭に毒針を持っており、その体色と相まって「赤刺」と呼ばれるようになりました。さらに友人は、カジカ大卵型まで捕獲(写真は下)。またしても兵庫Bランクです。
この場所は意外と自然が残っているんですね・・・(^^;)
この後山を抜け、「日淡、特にタナゴ類とドジョウ類がみたい」という僕の要望で、用水路を探します。そして友人のレーダーを頼りに、用水路を発見!

左上:カジカ大卵型。前の場所で撮影。右上:アブラボテ。左下:ニゴイ(?)。右下:巨大ドンコ。
友人絶好調!今度は兵庫Cランクのアブラボテを捕獲です。幼魚でちょっと判りにくかったため、日淡会掲示板で同定を以来したところ、やはりアブラボテでした。
そして左下のニゴイ幼魚は、コウライニゴイの可能性が高いようです。しかし、下唇の厚さだけが見分けるポイントのようで、しかも20cm以下の個体では判別が不可能だとか(苦笑)。
写真右下は、今までで最大クラスのドンコ!15cmほどありました。
最後にドジョウ類狙いで、近くの河川中流域の淀みへ。ここでも友人のミラクル炸裂!

カワヒガイ!(゜∀゜)
兵庫Cランク、僕のお気に入りの日淡でもあるカワヒガイです!(^^)ヒガイは魚偏に皇と書くのですが、これは昔「美味な魚だったので、天皇に献上していた」のが由来です。ちなみに、この時のヒガイは、琵琶湖固有種のビワヒガイのことです。
この後は、網を入れる度にドジョウパラダイス!
まずこちらはシマドジョウ。

上写真に一緒に写っているヨシノボリは、トウヨシノボリのバリエーションか、クロヨシノボリと思われます。ちょっと判別できません・・・。(^^;)
そしてバリエーションが豊かな、スジシマドジョウ中型種瀬戸内型。


スジシマドジョウは生息域によって模様が異なり、現在種内でも9種に分類されています。ですが、今回捕獲したのは全て中型種瀬戸内型。水槽で飼育すれば、模様で個体識別が出来るレベルですね(笑)。
兵庫では個体数が多いものの、スジシマドジョウ中型種は、全国でVU扱い。かなり数が減っているようです。
日没と共に、さらに風が強くなってきたため、この日はこれで終了。
今回もヤゴ関連でお世話になったYacchanさん、ありがとうございました。
そして日淡同定でお世話になった日淡会の西村さん、ありがとうございました。
今年は寒さのせいでトンボの発生がやや遅れそうな感じですが、これからもガサ入れやトンボ採集を通じて、自然への知見を深めていきたいと思います!(^^)
・・・今回から、記事に掲載している写真の枚数が一気に増えました!どうやら6枚以上の写真をアップロード出来るようになったようです。ありがたやありがたや・・・。
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