県北部遠征!!~午前中だけ絶好調~

本格的なトンボシーズンが始まり、そろそろ「狙いのトンボ」を選べる時期になりました。

そこで、5月が本格シーズンであるムカシトンボ・ヒラサナエ・コサナエ・ヒメクロサナエに狙いを絞り、以前ヤゴを確認したポイントへ行ってみることにしました。


まずはムカシトンボを探して河川源流域へ。水域に出てきている個体を探してみます。

環境
ムカシトンボヤゴが多く生息する河川源流域。

しかし、何処を探してもムカシトンボ成虫は飛んでいません。アサヒナカワトンボ透明翅♂を1頭確認しただけでした。(^^:)

本当に羽化しているのか?(゜д゜?)そう思って羽化殻を探してみると、

ムカシトンボ羽化殻
ちょっとピンボケ・・・。

ありました、ムカシトンボの羽化殻!! ・・・しかし、発見できたのはこれ1個のみ。かなり広範囲にわたって探したのですが、残念ながらこの1つ以外何処にもありません。これは羽化殻を集めている友人にプレゼントし、このポイントを後にしました。


ムカシトンボはまだ水域に出ていないのかも・・・そう思い、すぐ近くにあるヒラサナエヤゴを確認したポイントへ。オタカラコウが生い茂る湿地を進んでいくと・・・

ヒラサナエ1

ヒラサナエキターーーーーーー!!!!(゜∀゜)


ヒラサナエは羽化後も一生水域を離れないため、いるだろうとは思っていたのですが・・・

ヒラサナエ2
上:オタカラコウに静止するヒラサナエ♂。下:捕獲して確認したヒラサナエ♀。

普通にワラワラいました。(゜Д゜)(笑)

ちなみにこのヒラサナエ、兵庫県でAランクに指定されている絶滅危惧種です。とにかくものすごく貴重なんですね。オタカラコウの生える湿地に産地が限定されてしまうため、生息地は県内に数えるほどしかないんだとか

物凄い数の個体を確認しましたが、それもこの一帯だけ。この日見て回った似たような場所には1頭もいなかったので、この水域がなくなってしまったらどうなってしまうんだろう・・・なんて事を考えてしまいました。


とにかくこんな光景には滅多に出会えません。夢中になって写真撮影を楽しんでいると、友人が頭上で網を高速スイング!!網の中から出てきたのは・・・


ムカシトンボ♂
木に静止させて撮影したムカシトンボ♂。


ムカシトンボでした。(゜Д゜)


友人曰く、ヒラサナエに混ざって、頭上でややフォルムの違うトンボが摂食飛翔していたそうです。それがまさかムカシトンボだったとは・・・。(´∀`;)しかも一発捕獲。相変わらず良い腕をしています。(笑)

デジ一で飛翔しているムカシトンボの撮影を試みるものの、速すぎてとてもレンズに納まりません・・・。写真は諦めて捕獲しようとした時には既に遅く、ムカシトンボの姿は消え去っていました・・・残念。

もう一度ヒラサナエを撮影しつつ、ふと横を見ると・・・

アサヒナ

アサヒナカワトンボ透明翅♂が、オタカラコウに静止していました。どうも警戒心が薄いようで、カメラを近づけても全く逃げません。素手で触っても逃げないのですから驚きです。


続いてヒラサナエの羽化殻を探すため、水域を少しずつ降って行く事に。するとその道中で・・・

アサヒナ羽化

アサヒナカワトンボ透明翅♀が羽化していました!!(^^)カワトンボ系の羽化を見る事は出来ないと諦めていたので、これはラッキー!!

このポイントでヒラサナエの羽化殻数個を確保し、一路ポイント移動。ヒメクロサナエ等の流水サナエを探して、定点のポイントへ。しかし、飛んでいるのはシオヤトンボばかり。ポイント周辺は湿地になっている為、これはこれでアリなのですが・・・。狙いのトンボではないのでここはスルー。


湿地部分で羽化している個体がいないか丹念に探していると、友人が何かを発見!!・・・僕の目には何も見えません・・・。(゜∀゜;)(笑) 近づいてみると、


ヒメクロサナエ

ヒメクロサナエキターーーーーー!!!(゜∀゜)


まさかの羽化中でした!!胸部に入る太い黒条は、まさしくヒメクロサナエの証!!草むらの中にいた、この僅か4~5cmのトンボを見つける友人はまさに流石の一言!!

近くに羽化殻があるかもしれないと思い、草や落ち葉を掻き分けていると・・・


アサヒナヤゴ

アサヒナカワトンボのヤゴが上陸中。(゜Д゜)

これはやらせではありません。そう、羽化を始めるため、今まさに陸地に上陸したようです!!これは地味に嬉しい!!(笑)羽化観察をしたかったものの、この後もポイントを幾つか回るため、断念しました。

周囲にはおびただしい数のアサヒナカワトンボが飛翔していたので、どうやらここは多産地だったようです。

トンボだけではなく、この場所では多くの昆虫が見られます。(^^)


その他昆虫

左から、ニワハンミョウクロコノマチョウルリシジミ。勿論同定は友人に丸投げです。(笑)


このポイントを後にし、次はコサナエを探すことに。兵庫県北部に生息するというコサナエは、ある場所を境にフタスジサナエと住み分けを行なっているようです。

コサナエがいそうな環境の池がある」という友人の情報を頼りに、以前友人が見つけていた池へ。しかし、実際にその池に着いてみると、ゴッソリ水が抜かれていました。

これは正直微妙か・・・そう思ったものの、友人のトンボレーダーには反応があったようです!!友人が居るというなら居るのだろう、という謎の自信を得て、池に入ってみると・・・


コサナエ
上:捕獲した♂。下:木の葉に静止する♀。近づいても全く逃げない。

ホントにコサナエ発見。(゜Д゜)

しかも1~2頭ではなく、辺りに沢山いるではありませんか!!流石友人のトンボレーダー、冬を越えても全くサビ付いていません!!(笑)。

コサナエ兵庫県Cランクに指定されている貴重種ですが、これだけ沢山の個体を見ると、その事を忘れてしまいそうなほど。産地が極限されるため、貴重種扱いなんですね。

この池の他に、もう一箇所でコサナエを確認しました。やはり県北部にはコサナエが生息しています!!(^^)


こういった池の周囲には、同じような配色の花が多数咲いていました。

花たち
左上:ヤマルリソウ。右上:ムラサキサギゴケ。左下:カキドオシ。右下:シャガ。

・・・はい、植物の同定も友人に丸投げです(笑)。どうも標高の高い場所に生息している花は、青紫系が多いような印象です。シャガは人為的に植えられたものが野生化したのでしょうが、それでもこの配色ばかりを多く見た気がします。(^^;)

この周囲での散策を終えた後、県北部から県中部へ戻る前に、友人にもう一度ムカシトンボポイントに寄ってもらいました。そう、まだ僕は自分の網でムカシトンボを捕獲していないのです(笑)。


ポイントに入ってしばらくすると、僕の視界の隅を何かが通りました。そのまま湿地を抜けていこうとしたところを、友人が捕捉!!反対側に回ります!!すると、エサを銜えていたそのトンボは方向転換し、こちらに向かってきました!!

すかさず網を振って捕獲したのは・・・


ムカシトンボ♀
木に静止させて撮影。

やりました、ムカシトンボ♀です!!(^^)友人が捕獲した♂と併せて、これで雌雄両方の写真をゲットすることが出来ました。

そして、イッツデジ一の描写力!!!(笑)

この後県中部~地元周辺まで降りながら、ムカシヤンマがいそうなポイントや、アオハダトンボ・ホンサナエがいそうなポイントを回ってみたものの、全て空振り。やはり丸一日絶好調は続きませんね・・・。(´∀`;)


この日確認したトンボは、ヒラサナエ・ヒメクロサナエ・ムカシトンボ・コサナエ・シオヤトンボ・アサヒナカワトンボ・クロイトトンボ・ヨツボシトンボ・アジアイトトンボの計9種類。

既に今年だけで21種類!!目下絶好調です。(^^)


また週末に時間を作ってトンボ採集に行く予定です!(笑)狙いは羽化が始まっているであろうコヤマトンボや、成虫越冬種であるホソミオツネントンボ、さらには友人が既に探雌飛翔個体を確認したクロスジギンヤンマ辺りでしょうか。


運が良ければサラサヤンマに出会えるかも・・・。(゜∀゜;)

コメント

ムカシトンボの羽化殻。

ムカシトンボの羽化殻ですが、
送っていただいた写真を拝見したときに不思議に思っていたのですが、
翅芽が体と平行なんですね。
ムカシトンボの羽化は倒垂型ですが、そうすると、翅芽がもう少し下向きになっていそうなものなんですが、
どういう態勢で羽化したんでしょうね?

手を当てて直した(笑)というのなら分かりますけど(笑)。

またまたレス遅くなりました(^^;)

ムカシトンボは、ヤゴも成虫も、羽化殻までもが不思議です(笑)。ヤゴはあの特有のフォルムと、何故かヤスリ状の部分を持っていて音を鳴らしますし、成虫は、翅の造りが非常に面白いものになっていました。

羽化殻も不思議です。あれで倒垂型なんですから・・・。(^^;)まさか羽化した後に、脚で直すなんて事はありえませんよね(笑)。
その事実を確かめるべく、友人と共に朝から県北部まで見に行ったワケですが、残念ながら羽化シーンには出会えませんでした。また来年出直しになりそうです(苦笑)。

翅芽が真っ直ぐ。

そういえば、ギンの羽化殻には翅芽が真っ直ぐに近いものがかなりあるんです。
クロギン殻は翅芽が下に降りたものばっかり。
「どうしてなんだろう?」と思って、羽化を見ていたんですが・・

クロギンは腹部が抜けた後、必ずといってよいほど、殻にブラ下がるような格好のままになっているんですが、
ギンの中には、殻の上の枝に前肢をかけて、よじ登るような格好をする個体があったんです。

そのとき、胸部で殻の翅芽の部分を押し上げる結果になるんですね(!)。

今回は完全な形のものは無かったのですが、

去年のギンガラにはその形のものがあるので、写真を送りますね。

Re: 翅芽が真っ直ぐ。

ギンとクロギン、見た目の類似点は多々ありますが、羽化の仕方にも若干違いがあるんですね!!

今朝飼育中だったクロギンがついに羽化したのですが、確かに「殻にブラ下がるような格好」のまま、羽化を完了しました。これはギンの羽化も見て、比べてみたくなりましたね・・・(笑)。

しかし、全ての個体が枝までよじ登るわけではないという事は、「ギンだから」というわけではないんですね。(^^;)ひょっとしたら、生息している場所-羽化する場所-等、なにか生態的な事に関係があるのでしょうか??

例えば、開けた場所で羽化するギンは、風に飛ばされるのを防ぐため、よりしっかりと枝に捕まらなければならないとか・・・(笑)。

ギンも連写。

ギンはこれからが羽化シーズン本番なので、直前ヤゴ採集して、

クロギンと同じ条件で羽化シーン連写をしてみては?

思わぬ発見があるかもしれませんよ。

Re: ギンも連写。

ギンも是非羽化を観察したいですね!!(^^)卵・幼虫越冬タイプと、夏以降に発生するタイプ羽化を比べてみるのも面白そうですし・・・。
羽化間近のヤゴをまた捕まえに行かなくては!!(笑)

ギン終齢脱皮。

家にいるギンヤゴ2頭のうち1頭が昨日終齢に脱皮しました。

体色が黄色い個体と緑色の個体と居て、黄色いほうが一足さきに終齢になりました。

Re: ギン終齢脱皮。

いよいよギンヤンマも、本格シーズンが近づいてきましたね!!(^^)早いうちに羽化間近のヤゴを捕獲しておきたいところです。

体色差は、成長の具合と何か関係があるのでしょうか・・・?

ヤゴの体色。

成長というより、周囲の環境でしょうね。

亜終齢くらいまでは。

イトトンボ以外は1頭づつ容器に入れているのですが、そういえば黄色い方はやや水草が褐色がかっている感じですね。

ちなみに、黄色は♀、緑色は♂でした。

クロギンヤゴも緑色の個体は多いですが、黄色は見たことがありませんね。

明るい赤茶色、というのも無いですね。

これらはギンヤゴ独特の体色かもしれません。

クロギンは全体的にもっと暗色ですね。

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プロフィール

ProfessorOGI

管理人:ProfessorOGI

姫路でギター講師をやっている、釣り・トンボ大好き人間です。音楽ジャンルはロック・ラテン・フォークなどなんでもござれ。

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